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前期テスト
入学から半年が経とうとした頃だった
「おいお前達、今日は前期の実戦テストを行う、いいな」
教官が言うと教室の空気が一気に張り詰めるのが分かった。
「教官、一人テストを受ける資格が無いやつがいるんじゃないですか?」
セハームトがそう言うと笑いの声が起こった。
「そうですよ、素振りと、型しかやってない奴には無理なんじゃ無いですかね」
セハームトの取り巻きの一人のハンス・ホークルがそう言って笑う。
こいつも貴族だ、確か騎士爵の次男だったはずだ。
「当然レーベルトにも、テストは受けて貰う」
当たり前の事だがテストに合格出来ないと、後期には行かせてもらえない。
つまりだ、補習訓練が待っていると言う事だ、みんなが中期休みに入るのに俺だけ補習訓練とか嫌過ぎる。
精一杯やろう、これでも最近はリュートさんとの対戦訓練の時には、五本に一本は取れるようになって来たんだから。
そして競技場でテストが始まった。