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新たな訓練
入学から四ヶ月がたったある日の夕方の事だ。
俺はいつもどうりに素振りを終え、型の練習をしていた時の事だった、ウルス教官が見知らぬ男と共にやって来た。
「おうやってるな、おつかれさん」
「お疲れ様です」
俺は型の練習をしながら答える。
「教官、ところでそちらの方はどちら様ですか」
「ああ、悪い紹介するわ、こいつはリュート今日からお前の訓練相手だ、こう見えて現役の冒険者だぞ、ありがたく相手してもらえ」
「はじめまして、カイン・レーベルトです、よろしくお願いします」
「俺は、リュート・オースティンだよろしく」
「どうだ、リュート」
「そうですね、型もだいぶん様になっているみたいですし、なんとか形になるかと」
「じゃあ手が空いている時は、毎日頼むぞ」
「分かりました、ウルスさんにはお世話になりましたからね」
「じゃあ早速今から、お願いする」
「分かりました、じゃあレーベルト、型はもういいぞ、これから実戦訓練だ」
「はい、おねがいします」
そうして、俺がボロボロになるまで訓練は続くのであった。