ある休日2
彼女に話しかける。
「少しいいかい」
「少しならいいわ」
「前々から聞きたかったんだけど、もしかして俺の事が嫌いなのか?」
「何でそんな事を聞くの?」
「だって、婚約してからだろ、話をしなくなったのは?」
「そうだったかしら?」
「だからもし、俺との婚約が嫌なんだったら、婚約破棄してくれ」
「何でそんな事を言うの!」
「じゃあ何故、今まで俺の事を無視してたんだ?」
「それを言わなければ、いけないのかしら?私は婚約破棄をするつもりはないわ」
「理由が知りたいんだが」
「また、今度教えるわ。それじゃあソロソロ失礼するわね」
そう言って彼女は料理屋を出て行った。
俺も料理屋を後にするのだった。
*****
昼からは、買い物や読書をして過ごした。
夕方いつもの日課を始めながら色々と考えて見た。
まずは彼女の事だ、一体何を考えているのか全然分からない、ただ婚約破棄をされないので、嫌われてはいないようだ。
次に奴、イオラ・セハームトだ、何故奴は俺に、毎回絡んでくるのであろうか。
絡まれるような事をした覚えが全然無いんだが。
奴が何をしたいのかは本当に分からん。
よし日課終了、晩飯食べて風呂入って寝よう。