第一章【記憶の足跡】
こんにちは。
初投稿作品となる、【人生物語】に目を向けて頂きありがとうございます。
この物語は、作者の恋愛理想でもありますが
刺激不足で面白くないと不快に感じられる事もあります。
長くご愛読してもらえるよう、精進と共に不快に感じられた方へお詫びします。
第一章 【記憶の足跡】
ー 2008年 春 ー
ー 僕の名前は高坂 雪音
僕はいつものようにバイト先へ向かって自転車を走らせる。
いつものように高校に通い、終わったらバイトをして23時前後には寝るという青春も刺激も感じられない人生でも特に不自由も感じずに同じ毎日を繰り返していた。
ー 埼玉の地元の平均的な高校へ通い、成績も学年128人中、53番目
スポーツも可もなく不可もなく
これといって趣味も夢もない文字通り平凡そのものだ。
ー2008年 秋 ー
おーい、ユキー。
ー 秋の終わり頃、いつも通りバイトが終わり寒いので早く帰ろうと駐車場へ小走りで向かっていた所で聞き覚えのある声に振り返る
ー そこに居たのは赤茶けた髪に、大学生らしい洒落たベスト
ひと際目立つ青地に赤で【T】の文字が書かれたマフラー
僕が物心ついた頃から一緒に遊んでくれてた幼なじみのようなお兄さんの橘 俊平だ。
俊くん!? 随分久しぶりな気がする
それにそのマフラー、彼女から?
と少し冷やかしも兼ねて尋ねてみる
へへ、似合うだろ♪
高校の時に付き合った彼女が大学も着いてきてくれたんだ
卒業したら結婚しようなんて話しにもなってたりとか…と照れくさそうに話した。
俊くんのまさかの発言に言葉を失いつつあった
それに久しぶりなのも当たり前だろ、俺も大学生だし東京の大学だから向こうで一人暮らししてんだし。
ー 予想外のWパンチだ。数秒の間が開いた。
え?じゃあ今、実家に居ないの?
うん
じゃあ居るの俊くん家のおじさんとおばさんだけ?
うん♪
いつ引っ越したの?
ん~、半年位まえかな~、てか知らなかったのかよ‼
ユキにメールもしたんだけど
ー ちょうど僕がバイト始めた頃だ、そしてその頃に携帯を洗濯してしまいそれから携帯は持っていない
久しぶりに会ったということに加え俊くんの一人暮らしやらなにやら色々ありしばらく会話に華が咲いた。
じゃあ俺、そろそろ行くわ
暇なときにでも遊びに来いよ、手土産持って♪
手土産目当てなんじゃないの!?
冗談、冗談|(笑)
ー そんな風に冗談交じりの楽しい一時も終わり帰路につく
ーー
ーーーその夜、俊くん半年前にはこっちに居なかったんだなぁ
などと考えていると、ふとあることに気づく。
その事について色々と記憶の中で自問自答してみた
Q.1年前に仲良かった人は?
A.沢山居たけど男女合わせてよく7人位で遊んだ。
Q.半年~現在仲良い人は?
A.バイト仲間と同級生&幼馴染みの志村 要
しかし志村も学校では話すけど1ヶ月程遊んでないなぁ…
Q.最近会話に華が咲いたのは?
A.今さっきの俊くんと…俊くんと………
Q.1年前頃~半年前に楽しかったことは?
A.去年の夏の終わりに皆で海行ってBBQしたり文化祭なんか盛り上がった、あと年中いつものカラオケ屋行って騒いだり、志村の音痴っぷりも懐かしい
Q.半年以内に楽しかったり嬉しかった事は?
A.好きな歌手のアルバム買った、あと先週の金曜ロードショーも楽しかった。
………
ー 布団の中で、1年前との差が皆と一緒に遊ぶ事から一人で楽しめる、むしろ今現在、仲良かった皆がまだ仲良いのかすら僕は知らなかった。
明日は学校が休みなので久しぶりに皆に連絡しようと思いきって眠りについた ーー
第一章、閲覧ありがとうございます。
仕事の関係もあり投稿は不定期ですが第二章も読んでもらえたら有り難いです。