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少女の眼~道具店プティアック~(改訂版)  作者: 気まぐれ眼
一章~プロフェッショナルの仕事~
9/20

1章プロローグ

新章の始まり始まり~♪

 シャッ……シャッ……シャッ……シャッ……

 小さな工房で、砥石に刃物を滑らせる音が聞こえてくる。

 何の変哲もない黒い石。しかし、これはこの工房の職人が選びに選び抜いた厳選された超一品。それを惜しげもなく使い、しかし何度も計算し、少ない回数で効率よく刃物を砥いでいく。

 

――――ふぅ~…………


 ようやく砥ぎ終わったのか、刃物についた粒子を慎重に息でとばし、その仕上がり具合を見る。右目だけで刃先をすべてチェックし、歪みやムレがないかをその眼だけで見ていた。


「……よし、完成ですっ!!」


 満足のいく仕上がりだったらしく、そう大きな声を上げると立ち上がった。

 その職人の出で立ちは、艶のある明るい茶髪はとても長く伸ばされ、顔の左半分が隠れていて、綺麗な碧い瞳は右しか出ていない。ブカブカで大きな帽子を被っており、ちょっと間抜けにずらした被り方が愛らしい。そして、注目すべきは150㎝にも満たないその身長だろう。

 彼女……そう、その少女は、その身の丈にはあまりにも不相応で無骨なロングソードを片手で持ち、満足そうに笑っていた。


 少女の名前は、ファータ・プティアック。技術都市フォークスからやってきた、若くも才覚に溢れた技術者であり、職人である。ギルドからの依頼を受け、彼女は今日もまた、元気に仕事に精を出していた。

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