近所の友人と
私が苛めを受け始めたのは小学校三年生の時でした。あの頃の私はとにかく正義感の塊で今にして思えば吐き気がするほど道徳的でした。
「A君が掃除サボってる。いけないよ。」
「Bちゃん、Cちゃんをからかっちゃいけないよ。」
等とても些細なものでした。
けれども小学生は悪戯大好きで悪いことを面白がってやる年代。当然気にくわなかったでしょう。私の言葉にいち早く反応したのは男子でした。
これは学校でのいじめのきっかけで、私にはもう一つ苛めがありました。
それはとある近所の子でした。仮にも真鍋さんと呼ぶことにしましょう。この真鍋さんとは小学校一、二年生くらいまでは家で遊んだこともある子でした。とびきり仲が良かった訳ではありませんが、悪かった訳でもありませんでした。
しかし同じく三年生の時でした。今でも何故このようなことをしたのかはわかりません。
ある休日。近所の友人四、五人と公園で遊んでいました。そこへ真鍋さんがやって来ました。公園に入り私達の方へ来て言いました。
「harryさん、邪魔。今から皆と遊ぶ約束をしてたから。ねえ、皆。」
と相槌を打つように仕向けました。
ここの皆に私は含まれていませんでした。真鍋さんは物事をはっきり言う人で性格もきつく、他の友人は従う他ありませんでした。友人達は自分が巻き込まれるのを恐れたのでしょう。
「公園から出てって。」
そう言われ、私は助けを求めるかのように友人たちを見ましたが、真鍋さんの言葉を否定してくれる人は誰もいませんでした。
私は走って家に帰りました。涙ぐみましたが流さないようにこらえながら。
一人で部屋に閉じ籠り、目をずっと擦りました。
小一時間くらいたったくらいでしょうか。真鍋さんが公園から出たのかわかりませんでしたが、友人が家のチャイムを鳴らしました。一緒に遊ばないかと。けれども私は遊ぶ気分にはなれませんでした。
複数いて、友人なら助けてくれると思っていたのに、誰一人として助けてはくれなかったことにとてもショックを受けていました。その時本当の友達ではなかったのだと悟りました。
これはほんの序章にしかすぎません。酷い学校生活が始まるのはここから先だったことに私は気がついていませんでした。
一話あたり短めですがご了承下さい。




