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55.夏休みの始まり

短めです。

ギルド対決から季節は巡り、

学園はすっかり夏の空気に包まれていた。


蝉の声が響き、

校舎の影は濃く、

空はどこまでも青い。


ユートは掲示板に貼られた紙を見上げた。


『夏季長期休暇のお知らせ』


ミナが隣で嬉しそうに言う。


「ユート……!

 ついに夏休みだね!」


ジンが両手を上げて叫ぶ。


「よっしゃあああああ!!

 夏だあああああ!!

 修行だあああああ!!」


ノアが冷静に言う。


「……海とか遊びとかは?」


「修行の合間にやる!!」


カイルが笑う。


「まあ、ジンらしいな」


エマが手を挙げる。


「素材集めもしたいし、みんなで行けるの楽しみ!」


ミナはワクワクした表情でユートを見る。


「ユートは……どうしたい?」


ユートは迷わず言った。


「決まってる。

 ――全員で強くなる夏にする」


ミナの瞳が輝く。


「うん!」



担任のハルド先生が教壇に立ち、

クラス全員を見渡した。


「夏休みは自由行動だが……

 冒険者科の皆は特に気をつけとけ。

 魔物の活動が活発になってるから」


教室がざわつく。


ハルドは続ける。


「特に“西の断崖の谷”は危険度が上がってる。

 行くなら十分注意すること」


ノアが小声で言う。


「……逆に言えば、経験値は高いってことだね」


ジンが拳を握る。


「行くしかねぇ!!」


ミナが笑う。


「ジンくん、やる気満々だね」


ユートは静かに頷いた。


(……夏休みで、一気に強くなる)



夏休みの計画会議が始まった。


テーブルには地図が広げられ、

ユートが指し棒で説明する。


「まずは“レベル上げ”が最優先。

 候補地は三つ」


① 南方・緑風の丘

初心者向け

魔物は弱い

景色が良く、休憩に最適


② 西方・断崖の谷

中級者向け

魔物は強いが経験値が高い

足場が悪く危険


③ 北方・蒼月の湖

魔力濃度が高く、魔法の練習に最適

水属性の魔物が多い


ミナが言う。


「……湖、綺麗そうだね……!」


エマが頷く。


「素材もいっぱい取れそう!」


カイルが言う。


「罠の練習は断崖の谷がいいな」


ジンが叫ぶ。


「全部行こうぜ!!」


ノアがため息をつく。


「……まあ、夏休みは長いしね」


ユートは全員を見渡し、

静かに言った。


「順番は――

 緑風の丘で基礎強化。

 断崖の谷で実戦。

 蒼月の湖で魔法と素材集め。

 これで行こう」


ミナが嬉しそうに頷く。


「うん!

 楽しみだね、ユート!」


ユートは微笑んだ。


(……この夏で、絶対に強くなる)



アレンはギルドハウスの屋根の上で、

一人剣を振っていた。


汗が滴り落ちる。

呼吸は荒い。


だが、アレンは止まらない。


(ユート……

 君はきっと、夏休みでさらに強くなる)


剣を握る手に力が入る。


(俺も……負けてられない)


仲間が声をかける。


「アレン、休まないと倒れるぞ!」


「……大丈夫。

 俺は……もっと強くならなきゃ」


アレンは空を見上げた。


(いつか……

 あの背中に追いつくために)



朝日が差し込み、

ギルドハウスが明るく照らされる。


ミナが元気よく言う。


「ユート!

 今日から夏休みだよ!」


ジンが叫ぶ。


「行くぞおおおおお!!

 緑風の丘へ!!」


ノアが地図を確認する。


「まずは基礎強化。

 焦らず、確実に行こう」


カイルが荷物を背負う。


「罠もいっぱい仕掛けるぞ」


エマが笑う。


「素材もいっぱい集める!」


ユートは剣を背負い、

仲間たちを見渡した。


「よし――

 行こう、みんな」


ミナがユートの隣に立つ。


「うん!」


黎明の翼は、

夏の大地へと歩き出した。


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