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51.ダンジョン実習

夜遅くですいません。

クリぼっちです。

男の友達たちと一緒にいました。

朝の学園は、昨日のギルド設立パーティーの余韻が嘘のように静かだった

澄んだ空気の中、校舎の白い壁が朝日を反射して輝いている

ユートは登校しながら、昨日の仲間たちの笑顔を思い出していた


(……あんなに笑ったの、久しぶりだったな

 ギルドって、こんなに温かいものなんだな)


隣でミナが眠そうに目をこすりながら歩いている


「ユート……昨日、楽しすぎて寝るの遅くなっちゃった……」


「お前、はしゃぎすぎなんだよ

 でも……まぁ、楽しかったしな」


ミナは照れたように笑う


「うん……すごく楽しかった」


そこへカイルとジンが走ってきた


「おーい! ユート、ミナ!

 今日の授業、ダンジョン実習だってよ!」


ジンが興奮気味に言う


「やっとだよな!

 俺、ずっと待ってたんだぜ!」


ユートは少し驚いた


「ダンジョン実習……?

 まだ一年の前期だぞ」


リオが歩いてきて、穏やかに説明する


「うん、でも今日は“戦闘訓練”じゃなくて

 “ダンジョンの入り方と基本ルールの授業”なんだ

 戦闘は最低限だけで、ほとんどは説明だよ」


セリナが補足する


「ダンジョンは危険だから

 正式な授業で一度は“入り方”を教える必要があるのよ

 学園の規則で決まってるわ」


ノアは静かに頷いた


「……ダンジョンは、ただの迷宮じゃない

 魔力の流れ、地形の変化、魔物の発生条件

 全部、知識がないと死ぬ」


ミナが少し震える


「し、死ぬ……?」


ノアは淡々と続ける


「実際、毎年何人かは怪我をする

 だからこそ、最初の授業で徹底的に教えるんだ」


ミナ「……がんばる」


ユート(ノア……こういう時だけ妙に説得力あるよな)





教室には一年生たちが集まり、ざわざわとした空気が漂っていた

黒板には大きく書かれている


【一年生ダンジョン実習 基礎講義】


ミナは席に座りながら、そわそわしている


「ユート……私、ちゃんとできるかな……」


「大丈夫だ

 今日は“歩き方”を覚えるだけだしな」


ミナ「歩き方……?」


ユート「ダンジョンは歩き方が命なんだよ」


ミナ「そ、そうなんだ……」


ジンは机に足を乗せながら言う


「俺は早く魔物と戦いてぇ!」


セリナがすぐに注意する


「戦闘は最小限よ

 今日は“学ぶ日”なんだから」


ジン「わかってるって!」


カイル「わかってねぇだろお前」


そんなやり取りをしていると、

教室の扉が開き、特別教師のグラント先生が入ってきた




グラント先生は教壇に立つと、低い声で言った


「まず最初に言っておく

 ダンジョンは遊び場ではない

 魔物がいる、罠がある、地形が変わる

 そして何より――“生きている”」


教室がざわつく


ミナ(い、生きてる……?)


ユート(まぁ、魔力の塊みたいなもんだしな)


グラント先生は続ける


「ダンジョンは魔力の濃度が高い場所に自然発生する

 内部は常に変化し続け、同じ構造は二度と現れない

 だからこそ、冒険者は“地図を描く”

 そして“帰り道を確保する”

 これが基本だ」


セリナが小声で言う


「……地図を描くのは大事よね

 迷ったら終わりだもの」


エリオットが震えながら言う


「ぼ、僕……方向音痴だから……不安……」


ルナが優しく微笑む


「大丈夫だよ

 私が幻術で目印を作るから」


エリオット「ありがとう……」


グラント先生は黒板に大きく三つの文字を書く


【安全確保】

【情報共有】

【撤退判断】


「この三つができない者は、冒険者にはなれない

 そして今日は、この三つを“実際にダンジョンで体験”してもらう」


ジンが小声で言う


「おお……なんかワクワクしてきた」


カイル「俺も!」


ノアは静かに呟く


「……ワクワクしてる場合じゃないと思うけど」





学園の裏手にある森へ向かう

木々の間を抜けると、巨大な石門が見えてくる

その奥に、薄暗い洞窟の入口が口を開けていた


ミナ「うわぁ……本当にダンジョンだ……」


ユート「まぁ、学園管理の初級ダンジョンだし

 そこまで危険じゃないはずだ」


ノア「油断は禁物だよ」


グラント先生が前に立ち、説明を始める


「これから入るのは“学園管理ダンジョン 第一層”

 魔物は弱いが、油断すれば怪我をする

 今日は“戦う”のではなく“歩く”ことを覚えろ」


ユート(歩く……?)


グラント先生は続ける


「ダンジョンは“歩き方”が命だ

 足音、呼吸、視線、魔力の流し方

 全てが魔物に影響する

 そして――仲間との距離感もだ」


ミナがユートの袖をつまむ


「距離感……?」


ユート「まぁ、離れすぎると危ないってことだろ」


ノアが補足する


「魔物は“孤立した個体”を狙う

 だから隊列は重要なんだ」


ミナ「そ、そうなんだ……」


◇ ダンジョン内部

中に入ると、ひんやりとした空気が肌を刺す

壁は湿っていて、魔力の粒子が淡く漂っている

足音が響き、空気が重く感じる


ミナ(……怖いけど、なんかワクワクする)


ユート(この感じ……久しぶりだな)


ジン「おおっ! ダンジョンって感じだな!」


カイル「テンション上がる!」


セリナ「静かにしなさい」


エマ「この空気……薬の材料に使えそう」


レオン「やめてくれ」


ルナは壁に手を当て、魔力の流れを感じている


「……このダンジョン、魔力の流れが素直だね

 初級者向けって感じ」


ノアは前方を見つめながら言う


「魔物の気配……弱いけど、いる」


ミナが少し震える


「ど、どんな魔物……?」


ノア「スライムだね

 弱いけど、油断すると怪我する」


◇ 軽い戦闘(設定重視)

前方にぷるぷると揺れる青いスライムが現れた

大きさはバケツほど

攻撃性は低いが、跳ねる力が強い


グラント先生が言う


「では、誰か一人だけ前に出てみろ

 他の者は“支援の形”を作れ

 戦うのは一人

 だが、戦わせるのは全員だ」


ユート(……なるほど

 これが“誰か一人だけ弱い人を作らない”ための訓練か)


ミナが手を挙げる


「わ、私……やってみたい」


ユート「ミナ、大丈夫か?」


ミナ「うん……やってみたいの」


ノアが静かに言う


「ミナなら大丈夫

 俺たちが支えるから」


ミナは前に出る

スライムが跳ねる

ミナは杖を構え、魔力を集中させる


(落ち着いて……ユートが言ってたみたいに……)


「ライトショット!」


光の弾がスライムに当たり、弾ける

スライムが震え、弱々しく揺れた


ジン「よっしゃあ! いいぞミナ!」


カイル「ナイス!」


セリナ「焦らず、もう一発よ」


ミナ「うん!」


二発目のライトショットが命中し、スライムは消滅した


ミナ「や、やった……!」


ユートが微笑む


「よくやったな、ミナ」


ミナは嬉しそうに笑った


(……みんなが支えてくれたからだよ)





ダンジョンを出ると、外の空気が心地よく感じた

ミナはほっと息をつく


「はぁ……緊張した……」


ユート「でも、よくやったよ」


ミナ「ありがとう……」


ノアが静かに言う


「ミナの魔法、安定してた

 あれなら実戦でも通用する」


ミナ「ほ、ほんと……?」


ノア「うん」


ジンが笑う


「次は俺の番だな!」


セリナ「あなたは落ち着きなさい」




ギルドハウスに戻ると、全員が机を囲んだ

ユートが口を開く


「今日の実習でわかったことがある

 俺たちはまだまだ未熟だ

 でも……全員で強くなれる

 そう思った」


ミナが頷く


「うん……私もそう思ったよ」


ノアは静かに言う


「……今日みたいに、誰か一人だけ前に出る場面は必ずある

 その時、支えられるかどうかが大事だ」


リオが微笑む


「僕たちならできるよ

 だって、みんながいるからね」


ユートは拳を握った


(絶対に誰も置いていかない

 それが《黎明の翼》だ)


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