表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/71

47.アレンの決意

アレン視点の話になります。

今日は、ちょっと用事があってこんな夜遅くに一話だけ投稿することになってしまって申し訳ないです。

大会が終わって数日。 学園はまだ熱気の余韻を残していた。


アレン・グレイヴは、夕暮れの訓練場で一人、剣を振っていた。


(……ユート。そしてミナ。あの二人は、本当に強かった)


剣を振るたびに、 決勝戦の光景が脳裏に蘇る。


ユートの二刀。 ミナの上位精霊。 リオの読み。 セリナの氷。


そして―― 自分が敗れた瞬間。


アレンは剣を止め、 静かに息を吐いた。


「……俺は、まだ足りない」


だが、悔しさよりも強く胸に残っていたのは―― 焦り でも 嫉妬 でもなく、 純粋な高揚感 だった。


(あんな強者たちと、もっと戦いたい)


その想いが、 アレンの胸を熱くしていた。





訓練を終えたアレンは、 学園のギルド掲示板の前に立っていた。


そこには、 学園内のギルドがずらりと並んでいる。


《蒼刃の牙》


《紅蓮の翼》


《黒曜の盾》


《白銀の誓い》


どれも強豪ギルドだ。


アレンは腕を組み、 しばらく掲示板を見つめていた。


(どこかに入る……という選択肢もある。 だが――)


彼は拳を握りしめる。


(俺は……誰かの後ろを歩くために剣を振っているんじゃない)


アレンはゆっくりと掲示板から離れた。





夜の中庭は静かで、 月明かりが石畳を照らしていた。


アレンはベンチに腰を下ろし、 空を見上げる。


「……ギルドを作るか」


その言葉は、 自分でも驚くほど自然に口から出た。


(ユートやミナに勝つためには…… 俺自身がもっと強くならなければならない)


(そして、強くなるためには―― 同じ志を持つ仲間が必要だ)


アレンは立ち上がり、 静かに呟いた。


「……ギルドを作ろう。俺が、俺のために。そして――俺と同じ“強さ”を求める者たちのために」


その瞬間、 アレンの中で何かが決定的に変わった。





アレンは学園の廊下を歩きながら、 ギルドに誘うべき人材を探していた。


(Sクラスはユートたちがいる。なら俺は――AクラスやBクラスとかの中から、まだ埋もれている“怪物”を探す)


その時、 アレンの視界に三人のAクラス生が入った。



黒髪で鋭い目つきの少年。 腰には細身の黒刀。


「……アレン・グレイヴか。大会、見てたぞ」


アレンは彼の歩き方、立ち姿を見ただけで理解した。


(こいつ……強い)


カイは淡々と言う。


「俺は大会に出なかった。理由は簡単だ。“あのレベルじゃ物足りない”と思ったからだ」


アレンの胸が熱くなる。


「カイ。 俺はギルドを作る。お前の剣が欲しい」


カイは少しだけ口角を上げた。


「……面白い。俺を退屈させるなよ?」


アレンは頷いた。



白銀の髪を持つ少女。 周囲の空気がわずかに冷えている。


ユリアは本を読みながら言う。


「ギルド……? アレンくんが作るの?」


「そうだ。強くなるために、仲間が必要だ」


ユリアは本を閉じ、 アレンをじっと見つめた。


「……あなた、嘘をついてないわね。 本気で“強さ”を求めてる」


アレンは迷いなく頷く。


「もちろんだ」


ユリアは微笑む。


「じゃあ、私も入る。 強い人と一緒にいた方が……成長できるから」


金髪で快活な少年。 手には常に雷の火花が散っている。


「アレン!ギルド作るってマジか!?」


アレンは少し驚く。


「……噂が早いな」


レックスは笑いながら肩を叩く。


「お前の戦い、めっちゃ燃えたんだよ! 俺も混ぜてくれよ! 雷でぶっ飛ばすの得意だからさ!」


アレンは苦笑しつつも頷く。


「……頼りにしている」



長いポニーテールの少女。 風を纏った矢を操る。


フィオナはアレンを見るなり言った。


「ギルド作るんでしょ? 私も入る」


アレンは驚く。


「……なぜわかった?」


「あなたの目を見ればわかるわ。 “誰かの後ろじゃなく、自分の道を行く人”の目よ」


アレンは静かに頷いた。


「……歓迎する」



夕方。 アレン、カイ、ユリア、レックス、フィオナの5人が集まった。


アレンは剣を抜き、 仲間たちを見渡す。


「今日から俺たちは―― 《昇竜の誓団》だ」


カイは腕を組みながら言う。


「悪くない名前だ」


ユリアは微笑む。


「強そうね」


レックスは拳を突き上げる。


「よっしゃああ!最強ギルド作ろうぜ!!」


フィオナは風を纏った矢を軽く放つ。


「ユートたちSクラスに負けないギルドにしましょう」


アレンは剣を掲げ、 静かに誓った。


「俺たちは―― 必ず学園最強のギルドになる」


こうして、 アレンのギルド《昇竜の誓団》は誕生した。


――そして、そのことをユートたちが知るのもそう遅くはない


また追加で一人の方、評価ありがとうございます!あと、ブックマークもまた一件増えてました!本当にうれしいです、これからも頑張ります!


感想、ブックマーク、評価、リアクション、お願いします!!

誤字報告や文法がおかしいなども是非!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ