45.閉幕
全体的につまらない感じになってしまったかも.......
頑張りますm(__)m
準決勝が終わり、控室には静かな緊張が漂っていた。
勝ち残ったのは―― ユートとミナ。
Sランククラスの仲間たちは、 二人を見守りながらも言葉を選んでいた。
リオが静かに口を開く。
「……ついに、この二人が残ったか」
カイルは苦笑しながらも、どこか誇らしげだ。
「いやぁ……どっち応援すればいいんだよ、これ」
セリナは腕を組み、真剣な表情で言う。
「どちらが勝ってもおかしくないわね。でも……怪我だけはしないでほしい」
そんな中、 ユートとミナは少し離れた場所で向き合っていた。
◆
ミナは緊張で手を震わせていた。
「ユート…… 私、本当にあなたと戦うんだね……」
ユートは優しく微笑む。
「うん。でも、怖がる必要はないよ」
ミナは小さく首を振る。
「怖いんじゃない…… あなたと戦うのが、じゃなくて…… あなたに“本気で来てほしい”って思ってる自分が怖いの」
ユートは少し驚いたように目を見開き、そして静かに言った。
「……ミナ。俺は手加減しない。それが、君への敬意だ」
ミナは目を潤ませながら微笑む。
「うん……ありがとう。私も、全力で行くね」
二人は軽く拳を合わせた。
その瞬間―― 控室の扉がノックされる。
『決勝戦の選手は、闘技場へお願いします』
ユートとミナは深く息を吸い、 ゆっくりと歩き出した。
◆
闘技場は満員の観客で埋め尽くされ、 熱気が空気を震わせていた。
アナウンスが響く。
『新入生闘技大会―― 決勝戦を開始します!!』
観客席が爆発したように沸く。
「ユートだ!!」
「ミナもすごかったよな……!」
「どっちが勝つんだ……!?」
「Sランク同士の決勝なんて初めて見た……!」
Aクラスのアレンは腕を組み、 真剣な目で二人を見つめていた。
「……どちらが勝っても、文句はないな」
Bクラスのダグラスは興奮気味に叫ぶ。
「うおおお!ユートのスピードか、ミナの精霊か……!」
Cクラスのリリアは手を合わせて祈るように言う。
「ミナちゃん……怪我しないでね……!」
◆
ユートとミナが中央に立つ。
ユートは二刀を構え、 ミナは杖を握りしめる。
ミナは静かに呟く。
「……来て、上位精霊」
光が集まり、 ミナの前に二体の上位精霊が現れる。
《光上位精霊・ルミエル》 《炎上位精霊・イグナート》
観客席がざわつく。
「また上位精霊……!」
「ミナ、本気だ……!」
ユートは深く息を吸い、 二刀を構え直す。
(ミナは強い…… でも、俺は負けられない)
アナウンスが響く。
『――決勝戦、開始!!』
ミナが先に動く。
「ルミエル、光の盾!」
光の壁が展開される。
ユートは瞬歩で距離を詰める。
「《瞬歩》!」
だが光の盾がユートの斬撃を弾く。
ミナは続けて叫ぶ。
「イグナート、炎槍!」
炎の槍がユートを襲う。
ユートは二刀で弾きながら後退する。
(攻撃の密度が高い…… ミナ、こんなに強かったのか)
ミナは震える声で叫ぶ。
「ユート……! 私は、あなたに勝ちたい……!」
ユートは目を細める。
「……なら、受けて立つよ」
ユートは魔力を二刀に集中させる。
「《魔力刃》!」
斬撃の軌道が伸び、 光の盾を切り裂く。
ミナが息を呑む。
「ルミエル、もう一度!」
だがユートは瞬歩で背後に回り込む。
「っ……!」
ミナは咄嗟に炎精霊を前に出す。
「イグナート!!」
炎の壁が展開され、 ユートの斬撃を防ぐ。
観客席は息を呑む。
「すごすぎる……!」
「互角じゃん……!」
「どっちが勝つんだ……!」
ユートは深く息を吸い、 最後の一撃に全てを込める。
(ミナ……ごめん。でも――)
「《心眼》!」
視界が研ぎ澄まされ、ミナの動き、精霊の動き、 すべてが“見える”。
ユートは一気に踏み込み――
ミナは最後の魔力を振り絞る。
「ルミエル、イグナート!! 二重結界!!」
光と炎の結界が展開される。
ユートは二刀を交差させ、全力で斬り込む。
「――はあああああっ!!」
結界が砕ける。
ミナは後退し、 杖を落とす。
ユートの刃が、 ミナの喉元に止まった。
静寂。
そして――
『勝者、ユート・アルティナール!!』
観客席が爆発したように沸いた。
「ユートだああああ!!」
「ミナもすごかった……!」
「最高の決勝戦だった……!」
ミナは膝をつきながらも、 笑顔でユートを見上げた。
「……ユート、強かったよ」
ユートは手を差し伸べる。
「ミナも……本当に強かった」
ミナはその手を掴み、立ち上がった。
◆
夕暮れの闘技場。 学園長が壇上に立つ。
「今年の新入生闘技大会は、例年以上に素晴らしい戦いであった」
観客席が静まり返る。
「優勝者――ユート・アルティナール!」
ユートが前に出ると、 大歓声が巻き起こる。
学園長が黄金のトロフィーを手渡す。
「君の努力と才能に敬意を表する」
ユートは深く頭を下げる。
続いて――
「準優勝者――ミナ・リュミエール!」
ミナには銀のトロフィーが渡される。
観客席からは温かい拍手が響く。
「ミナちゃん、すごかったよ!」
「上位精霊を操るなんて……!」
ミナは照れながらも微笑んだ。
そして――
「ベスト4のリオ・フェルナン、アレン・グレイヴにも特別賞を授与する」
二人にもメダルが渡され、 観客席は再び大きな拍手に包まれた。
学園長が最後に言う。
「諸君。今日の戦いを胸に刻み、これからの学園生活をさらに実りあるものにしてほしい」
閉会の鐘が鳴り響く。
新入生闘技大会個人戦は、 こうして幕を閉じた。
◇
翌日、団体戦が始まったが、A、Bクラスの奮闘も虚しく、Sクラスが勝ち抜いた。
新入生闘技大会の結果は、
個人戦 ユート・アルティナール優勝
団体戦 Sクラス優勝
となった。
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