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44.準決勝

悩んですが、結局こうなりました。

準々決勝が終わり、控室に戻ったSランククラスの空気は、 これまでとは明らかに違っていた。


勝ち残ったのは―― ユート、ミナ、リオ、そしてアレン。


ハルドがゆっくりと前に出る。


「……ここまで来たか。お前たちは、すでに学園の“最強候補”だ」


その声は低く、重く、しかし誇らしげだった。


「だが、準決勝は“格”が違う。相手は全員、勝つために全力を尽くしてくる。気を抜けば、一瞬で終わるぞ」


ユート、ミナ、リオは真剣な表情で頷く。


「…勝ち残ってこい.......」


控室の空気が一気に引き締まった。



アナウンスが響く。


『これより準決勝の組み合わせを発表します!』


巨大な魔導スクリーンに名前が映し出される。


準決勝 第一試合

ユート・アルティナール vs リオ・フェルナン


観客席がざわつく。


「Sランク同士……!」

「ユートとリオがここで当たるのか……!」

「読みのリオ vs 二刀のユート……!」


準決勝 第二試合

ミナ・リュミエール vs アレン・グレイヴ


観客席がさらに沸く。


「ミナとアレン……!」

「アレンはセリナを倒したんだぞ……!」

「ミナはどう戦うんだ……?」


ミナは少し震えていたが、 ユートがそっと肩に手を置く。


「大丈夫。ミナなら勝てる」


ミナは小さく頷いた。



『準決勝第一試合―― Sランククラス、ユート・アルティナール! 対するは、Sランククラス、リオ・フェルナン!』


観客席は最高潮の熱気に包まれる。


リオは木刀を構え、静かに言う。


「ユート…… 君とは、いつか戦うと思っていた」


ユートは二刀を構え、微笑む。


「俺もだ。リオ、お前は強い。だからこそ――全力で行く」


リオも微笑む。


「……嬉しいよ。じゃあ、始めようか」


『――試合開始!』


ユートが瞬歩で距離を詰める。


「《瞬歩》!」


だがリオは微動だにしない。


(……見える)


リオの“読み”がユートの動きを完全に捉えている。


ユートの斬撃を、 リオは最小限の動きで避ける。


「速い……でも、読める」


リオの木刀がユートの肩をかすめる。


(くっ……! やっぱりリオの読みは厄介だ)


ユートは距離を取り、 昨日のガチャで得たスキルを発動する。


「《心眼》!」


視界が研ぎ澄まされ、 リオの動きが“線”で見える。


リオが目を細める。


「……なるほど。君も“見える”のか」


二人の動きが一気に加速する。


木刀と二刀がぶつかり合い、 火花が散る。


観客席は息を呑む。


「速すぎて見えない……!」

「Sランク同士の戦いってこんなレベルなのか……!」


ユートが踏み込む。


リオが読みで避ける。


ユートが瞬歩で軌道を変える。


リオが読みで対応する。


完全に互角。


(……このままじゃ勝てない)


ユートは深く息を吸い――


「《魔力刃》!」


二刀に魔力が宿り、 斬撃の軌道が伸びる。


リオの目がわずかに見開かれる。


(軌道が……変わった!?)


読みが追いつかない。


ユートは一気に踏み込み、リオの木刀を弾き飛ばす。


「っ……!」


リオの喉元に二刀が止まる。


「……ここまでだ、リオ」


リオは悔しそうに笑い、 しかし清々しい表情で頷いた。


「……参ったよ。ユート、君は強い」


『勝者、ユート・アルティナール!』


観客席が爆発したように沸いた。



『準決勝第二試合―― Sランククラス、ミナ・リュミエール! 対するは、Aクラス代表、アレン・グレイヴ!』


アレンは静かに剣を抜く。


「ミナ・リュミエール…… 確かに君の精霊魔法はこわい。だが、勝つのは僕だ」


ミナは震える手で杖を握りしめる。


(怖い……でも――)


ユートの言葉が胸に残っていた。


「ミナなら勝てる」


『――試合開始!』


ミナは深呼吸し、 杖を高く掲げる。


「……来て、上位精霊!」


観客席がざわつく。


「上位精霊……!?」

「ミナ、そんなの呼べたのか……!?」


光が集まり、 ミナの前に現れたのは――


《光上位精霊・ルミエル》


そしてもう一体。


《炎上位精霊・イグナート》


アレンの目がわずかに見開かれる。


「……二体同時……しかも上位精霊……?」


ミナは震えながらも、 しっかりと前を見据えていた。


「アレンさん…… 私は、負けない……!」


アレンが一瞬で距離を詰める。


「《剣速強化》!」


だが――


「ルミエル!」


光の盾が展開され、 アレンの斬撃を弾く。


「……っ!」


ミナは続けて叫ぶ。


「イグナート!」


炎の槍がアレンを襲う。


アレンは剣で弾くが、 炎の威力が強すぎて後退する。


観客席がどよめく。


「ミナ……強すぎる……!」

「上位精霊ってこんなに強いのか……!」


アレンは息を整え、 静かに呟く。


「……本気で行く」


剣に魔力を纏わせる。


「《斬空・連式》!」


空気が裂け、 光の盾が砕ける。


ミナが息を呑む。


(強い……!)


アレンが一気に踏み込む。


だが――


ミナは叫ぶ。


「ルミエル、イグナート! 二重結界!!」


光と炎が重なり、 巨大な結界が展開される。


アレンの斬撃が結界に当たり――


「……っ……!」


結界は砕けたが、 アレンの動きも止まった。


ミナは最後の魔力を振り絞る。


「――光炎衝!!」


光と炎が融合した巨大な衝撃波が放たれ、アレンを吹き飛ばす。


アレンは膝をつき、 剣を支えに立ち上がろうとするが――


「……ここまで、か」


審判が手を上げる。


『勝者、ミナ・リュミエール!』


観客席が爆発したように沸いた。


「ミナがアレンに勝った……!」

「上位精霊……強すぎる……!」

「決勝はユート vs ミナ……!?」


ミナはその場に崩れ落ちそうになったが、 ユートが駆け寄って支えた。


「ミナ……すごかったよ」


ミナは涙を浮かべながら微笑む。


「ユート…… 私、勝てたよ……!」



決勝へ進むのは――


ユート(S)

ミナ(S)


観客席は興奮の渦に包まれていた。


「Sランク同士の決勝……!」

「ユート vs ミナ……!」

「どっちが勝つんだ……!」


大会は、ついに最終決戦へ向かう。


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