閑話 クラスメイトとの交流
閑話です。短いです。
ある日の昼休み。
午前の授業を終えたSランククラスは、全員ぐったりしながらも、どこか楽しそうに食堂へ向かった。
学園の食堂は広く、天井が高く、魔法で温度管理された快適な空間だ。窓際には庭園が見え、中央には大きな丸テーブルがいくつも並んでいる。
「うわぁ……やっぱり広い……」
ミナが目を輝かせる。
「何回も見てるけど、食堂っていうより……城の宴会場みたいだな」
ユートも思わず呟いた。
Sランククラスのメンバーは、 自然と一つの大きなテーブルに集まった。
◆
料理は豪華だ。肉のグリル、野菜スープ、焼きたてのパン、魔法で温められたシチューまである。
「いただきまーす!」
ジンが真っ先に肉にかぶりつく。
「ジン、早いよ……」
セリナが苦笑する。
「だって腹減ったんだもん!」
ジンは笑いながら肉を頬張った。
カイルがユートの隣に座り、パンをかじりながら言った。
「なぁユート。次は勝ってやるからなー!」
ユートは笑って返す。
「おう、楽しみにしてるよ。カイルのスピード、すごかったしな」
「だろ?でも次はもっと速くなるからな!」
リオも静かに笑う。
「僕も、いつかユートと剣を交えたい。古流剣術がどこまで通じるか試したいんだ」
「もちろん。俺も楽しみだよ」
軽いライバル関係が、 どこか心地よい空気を作っていた。
◆
セリナがミナの隣に座り、スープを飲みながら話しかける。
「ミナさんの精霊魔法……本当に綺麗だったよ。炎と光が混ざるなんて、初めて見た」
ミナは照れながら微笑む。
「ありがとう。セリナさんの氷魔法もすごかったよ。あんなに綺麗な氷、見たことないもん」
エリオットが眼鏡を押し上げながら言う。
「二人とも……魔力の質が高すぎる……僕ももっと研究しないと……」
ノアは静かにパンをちぎりながら呟く。
「……みんな強いね」
エマは笑顔で言う。
「ノアくんもすごかったよ!前、透明な刃で石像切ってたじゃん!」
ノアは少し照れたように目をそらした。
◆
セリナがニヤリと笑い、ミナの方へ身を寄せる。
「ねぇミナさん。ユートくんのこと……どう思ってるの?」
ミナはスプーンを落としそうになった。
「えっ!?ど、どうって…… その……一緒に住んでるし…… 大事な人……かな……?」
顔が真っ赤になる。
周りが一斉に「おお〜」と盛り上がる。
ユート側でも同じことが起きていた。
カイルが肘でつつく。
「なぁユート。ミナのこと、どう思ってんだよ?」
ユートはパンを喉に詰まらせそうになった。
「えっ!?いや、その…… 大事な仲間だし…… ずっと一緒にいたいっていうか…… 守りたいっていうか……」
リオが微笑む。
「それ、十分“特別”ってことじゃない?」
ユートは真っ赤になった。
ジンが笑いながら叫ぶ。
「お前ら、甘酸っぱいなー!」
エマが嬉しそうに言う。
「でもいいよね、そういうの! 青春って感じ!」
ルナは静かに微笑む。
「……二人とも、お似合いだと思う」
テオの肩のピコが「ピィッ」と鳴いた。
ミナとユートは互いに目を合わせ、照れながらも微笑んだ。
「……なんか、みんなにからかわれちゃったね」
ミナが小声で言う。
「だな……でも、悪くないかも」
ユートも照れながら答える。
その瞬間、 二人の距離がほんの少しだけ近づいた。
「次の授業、何だっけ?」
「午後は軽めって言ってたけど……」
「いや絶対軽くないよね……」
笑い声が広がり、 Sランククラスの絆が少しずつ深まっていった。
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