25.冒険者ギルド
一応この物語はほんとは学園メインのつもりなので、どんどん走っていきます。すいませんm(_ _)m
王都の中心部にそびえる冒険者ギルドは、石造りの重厚な建物で、昼間から多くの冒険者が出入りしていた。大理石の床は磨き上げられ、壁には古代の戦士を描いた大きな壁画が飾られている。掲示板には数十枚の依頼書が貼られ、討伐・護衛・探索・採集など多岐にわたる依頼が冒険者たちの目を引いていた。
ホールには武具の音や笑い声が響き、酒場のような賑やかさと軍営のような緊張感が同居していた。ユートとミナは緊張しながら扉を押し開け、受付カウンターへと歩み寄った。制服を着た受付嬢が二人を見て柔らかく微笑んだ。
「ようこそ、冒険者ギルドへ。登録をご希望ですか?」
ユートが一歩前に出て答える。
「はい。お願いします。」
受付嬢は丁寧に説明を始めた。
「冒険者ギルドは王国公認の組織で、依頼の仲介、報酬の管理、活動記録の保存、そして冒険者ランクの昇格を担っています。冒険者はギルドに所属することで初めて正式に活動できます。
通常は登録直後はFランクから始まります。小動物の討伐や簡単な採集など、基礎を学ぶための依頼が中心です。しかし、試験で特別な実力を示した場合は、例外的に上位ランクから始めることもあります。」
彼女は机の上にランク表を広げ、指で示した。
Fランク 初心者。登録直後。小動物の討伐、簡単 な採集、街の雑務
Eランク基礎を身につけた冒険者。小型魔物の討 伐、短距離護衛
Dランク一人前と認められる。中型魔物の討伐、 地方への護衛依頼
Cランク熟練冒険者。大型魔物の討伐、遺跡探 索、貴族護衛
Bランク王都でも名が知られる。高難度の魔物討 伐、長期遠征
Aランク英雄的存在。国を脅かす魔物や大規模任 務
Sランク伝説級。数人しかいない。世界的脅威の 討伐、国家級任務
「それから……お二人は一緒に活動されるご予定でしょうか?もしそうなら、パーティー登録をしておくことをおすすめします。パーティー登録をすると、依頼を受ける際に二人の功績がまとめて記録され、昇格や報酬の分配もスムーズになります。信頼関係を持つ仲間同士で結成するのが一般的です。」
ユートとミナは顔を見合わせた。
「……もちろん、一緒にやるよね。」
ユートが言う。
「うん。私たちはずっと一緒に戦ってきたんだもの。」
ミナが頷いた。
受付嬢は微笑み、書類を差し出した。
「では、パーティー名を決めてください。これは冒険者カードにも記載され、依頼記録にも残ります。」
二人は少し考え、ユートが提案した。
「“黎明の双星”なんてどうかな。僕たち二人で輝く星みたいに。」
ミナは笑顔で頷いた。
「いいね。私たちにぴったりだと思う。」
受付嬢は書類に記入し、二人のカードを並べて登録した。カードにはそれぞれの名前とランク、そしてパーティー名「黎明の双星」が刻まれた。
◇
試験場はギルドの地下にある広い訓練場だった。木製の標的や魔力測定器が並び、審査員が数人立ち会っていた。
まずはユート。二刀流で木製の標的に挑む。暁光剣で素早く斬り込み、黎明の剣で重い一撃を加える。剣筋は鋭く、二本の剣が交差する瞬間、光の斬撃が走り、標的を一瞬で切り裂いた。審査員たちは驚き、互いに目を見合わせた。
「11歳で二刀流……しかも魔力循環を安定させている。新人の域を超えている。」
次はミナ。白銀杖を構え、精霊を呼び出す。炎の精霊が標的を包み、光の精霊が照らす。二つの属性を同時に制御し、炎と光を融合させて標的を焼き尽くした。審査員は声を上げた。
「精霊魔法を二系統同時に……見事だ。王都でも滅多に見られない才能だ。」
続いて魔力測定器に手を置く。ユートの魔力は平均より高く、循環の安定性が際立っていた。ミナの魔力はさらに強く、精霊との契約による増幅が確認された。
審査員たちは記録を取り、互いに頷き合った。 「……これは異例だ。通常の新人とは比べものにならない。」
◇
受付嬢が笑顔で告げた。
「お二人とも合格です。通常ならFランクからですが、試験の結果があまりにも優秀でしたので、異例ながら最初からEランク冒険者として登録いたします。そして、パーティー“黎明の双星”も正式に認可されました。」
彼女は二人に冒険者カードを手渡した。銀色のカードには名前とランク、そしてパーティー名が刻まれている。
「このカードがあなた方の証です。依頼を受ける際に提示してください。活動の記録はすべてギルドに保存され、功績に応じてランクが昇格します。……王都でも、これほど若くしてEランクから始める冒険者はほとんどいません。胸を張ってください。」
ユートはカードを握りしめ、ミナと顔を見合わせた。
「……これで僕たち、本当に冒険者になったんだ。」
「うん。しかも最初からEランク……すごいことだよ。」
こうしてユートとミナは11歳で冒険者ギルドに登録し、試験の結果がすごすぎたために最初からEランクを与えられ、さらに正式なパーティー「黎明の双星」を結成した。
二人の名はギルドに刻まれ、王都での一年間の活躍へと歩み出すことになる。
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