22.新しい武器での戦い
めちゃ短い。
王都から少し離れた森の奥。冷たい風が吹き抜け、木々の間から魔物の気配が漂っていた。ユートとミナは新しい武器を手にし、カストルの見守る中で試しの戦いに臨もうとしていた。
「ユート、準備はいい?」
ミナが《白銀杖》を握りしめ、緊張と期待の入り混じった声を出す。
「ああ。《暁光剣》の切れ味を確かめるにはちょうどいい相手だ。」
ユートは剣を構え、森の奥を睨んだ。
その時、茂みをかき分けて現れたのは、鋭い牙を持つ魔物――「シャドウ・ファング」だった。黒い毛並みを持ち、影のように素早く動く狼型の魔物だ。
シャドウ・ファングが低く唸り、地面を蹴って突進してきた。ユートは一歩踏み込み、剣を振り抜く。刃が空気を裂き、鋭い音が響いた。
「はっ!」
《暁光剣》はただの剣とは違い、振り抜いた瞬間に光が刃に宿る。斬撃が狼の動きを捉え、肩口に深い傷を刻んだ。血と共に黒い霧が散り、魔物が苦悶の声を上げる。
「切れ味が……すごい。」
ユートは驚きの声を漏らす。
ミナはすかさず《白銀杖》を掲げ、魔力を流し込んだ。杖の水晶が輝き、精霊の声が響く。
「光の矢――!」
杖から放たれた矢は以前よりも滑らかに飛び、正確に魔物の足を射抜いた。動きが鈍ったシャドウ・ファングがよろめく。
「ユート、今よ!」
ユートは剣を構え直し、ミナの声に合わせて突進する。シャドウ・ファングが牙を剥き、反撃に飛びかかるが、ユートは剣で受け流し、逆に斬り返した。
炎のような残光が刃に走り、魔物の体を裂く。ミナは杖を振り、炎の精霊を呼び出す。精霊が口から火球を吐き、ユートの斬撃と同時に魔物を包み込んだ。
「光炎斬――!」
二人の声が重なり、剣と杖の力が融合する。炎と光が交差し、閃光となって爆発。シャドウ・ファングの体を貫き、黒い霧を吹き飛ばした。
魔物は咆哮を上げ、地面に崩れ落ちる。森に静寂が戻り、ただ白い煙が漂った。
だが、静寂は長く続かなかった。森の奥から重い足音が響き、冷気がさらに強まる。姿を現したのは――フロスト・トロル。
身の丈は四メートルを超え、氷の棍棒を握りしめた巨体。全身を氷の鎧のような皮膚で覆い、赤い目が二人を睨みつけていた。
「……今度はトロルか。」
ユートが剣を構える。
「ユート、これは本当に強い。でも、暁光剣と白銀杖なら!」
ミナが杖を握り直す。
トロルが咆哮を上げ、棍棒を振り下ろす。ユートは剣で受け止めるが、衝撃で地面が砕ける。腕に重みが走るが、彼は踏ん張り、押し返した。
「ミナ、援護を!」
「任せて!」
ミナが光の矢を放ち、トロルの足を射抜く。巨体が揺らぎ、ユートが斬り込む。だが、トロルの肉体はすぐに氷で覆われ、傷が塞がっていく。
「再生してる……!」
ユートが歯を食いしばる。
「炎で焼き尽くさないと!」
ミナが叫び、炎の精霊を呼び出す。
精霊の火球がトロルの胸を直撃し、氷の鎧が砕ける。ユートはその隙を逃さず、剣を振り抜いた。
「ユート、合わせて!」
ミナの声に応じ、ユートは剣を構え直す。炎の精霊が剣に炎を纏わせ、白銀杖から放たれた光が刃に重なる。
「光炎斬――!」
剣が赤く輝き、光が矢となって融合する。閃光がトロルの胸を貫き、炎が肉体を焼き尽くす。再生しようとする氷の力を光が封じ、巨体が揺らぎ、膝をついた。
「ぐぉぉぉぉ……!」
トロルは咆哮を上げ、最後の力で棍棒を振り下ろす。ユートは剣で受け止め、ミナが光の矢を重ねて放つ。二人の力が重なり、閃光が爆発。
氷の鎧が砕け散り、トロルはついに倒れ込んだ。地面が揺れ、白い蒸気が漂う。
ユートは剣を収め、肩で息をしながらミナを振り返った。彼女も額に汗を浮かべていたが、その瞳は輝いていた。
「やったね、ユート。暁光剣も、白銀杖も……本当に強い。」
「ああ。二人で力を合わせれば、トロルだって倒せる。」
カストルが静かに近づき、深く頭を下げた。
「暁光剣と白銀杖――その真価は確かに証明されました。お二人の絆こそが最大の力です。」
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