19.さらなる成長のために
短〜い
封印が解けた後のこと。朝の光が薄く部屋に差し込んで、さっきの出来事の余韻がまだ心に残っている。これからどんな新しい力が解放され、どんな冒険が待っているのか、ワクワクとした気持ちが彼の胸を満たしていた。
「今日は、ミナも…」
ユートはベッドから起き上がり、窓の外を眺めた。霜が朝日を受けてキラキラと輝いており、まるでこの世界そのものが、彼とミナの誕生日を祝福しているかのようだ。
さっき、彼は封印されていた力を解放した。目を閉じるだけで、その力を感じ取れる。だが、まだそのすべてを使いこなせてはいない。魔法創造を使おうと思ったが、どうしてもMPが足りなかった。それでも、焦りはなかった。時間は十分にある。これからどんどん強くなっていけばいいだけだ。
「ミナも今、きっと試してるんだろうな。」
ユートは微笑みながら、自分のステータス画面を開いた。いったん魔法創造については諦めて、ガチャのことを考えようと思う。
ガチャについてなのだが転生前を含めなかったら初なので、10連まで貯めたいと思う。
「…でも、まだまだ10連には足りないか。」
今の俺ができることはガチャの10連がたまるのを待つのと、いつも通り稽古をすることだと分かり、さっそく行動に移そうとする。
その時、光の翼が羽ばたく音が聞こえ、ユートの中にミナの声が響く。
『ユート、聞こえる?』
『ああ、聞こえるよ、ミナ。どうだ?』
ユートは念話で応じる。
『私ね、スキルツリーを解放するために戦いに行ってくるよ』
『大丈夫なのか?何か助けが必要なら言ってくれよ。』
『ううん、今は大丈夫、屋敷の人が見守ってくれるんだ。でも、ちょっと…緊張してる。』
ユートはその言葉に少しだけ安心した
。
『大丈夫、ミナならできるよ。君の力は、すでに十分に強いんだから。』
ユートの励ましに、ミナはしばらく黙っていた後、ふっと心の中で笑ったような気がした。
『ありがとう。じゃあ、ちょっと行ってくれるね、すぐ戻るわ。』
その言葉と共に、ミナの気配が遠ざかっていった。ユートは少しだけ目を閉じ、彼女の無事を祈りながら、稽古を始めた。
◇
ミナは森の中を歩いていた。周囲の木々が凍りつき、足元に冷たい霜が広がっている。さっき、ユートと話をしてから、彼女はすぐに戦闘の準備を始めた。私の力を解放するために必要な戦いだ。この戦闘が彼女にとって大きな意味を持つことを、よく理解している。
「ここかな?」
「会ってますよ、お嬢様」
ミナは、魔物たちが集まると言われる森の奥深くに足を踏み入れた。しばらく歩くと、目の前に巨大な魔物、フロスト・ベアが現れた。その巨体は、まるで氷のように白く、冷気を撒き散らしながら歩いている。
ミナは静かに目を閉じ、心を落ち着ける。体に流れる魔力が増していく感覚を感じながら、戦う準備を整えた。封印されていたスキルの力が、徐々に開放されていく。
「行くよ。」
ミナは一歩踏み出すと、すぐにフロスト・ベアが突進してきた。だが、その動きは予想以上に速かった。すぐに防御をとらなければならないと感じたミナは、無意識に手をかざした。
「光の上級精霊召喚!」
中級精霊が出した光のバリアが彼女の前に広がり、フロスト・ベアの猛攻を防ぐことに成功する。しかし、その力を使ったことで魔力がかなり消耗していることに気づく。
「これじゃ、すぐに力尽きる…」
だが、ミナは焦ることなく冷静に状況を分析した。今は、防御よりも攻撃が重要だ。もしこのまま防御を繰り返すだけなら、あっという間に魔力が尽きてしまう。彼女は思い切って一度後ろに下がり、フロスト・ベアを引き寄せる一撃必殺で倒す作戦に出る。
「私の力、どこまで通じるんだろう…」
ミナは再び前に出て、魔力を全身に集める。
「火の上級精霊召喚!」
その瞬間、彼女の手のひらから新たな上級精霊が召喚された。
すると、上級精霊は口から炎を出してフロスト・ベアを倒した。
「お嬢様……これはすごいです」
◇
そのころ、ユートは自室で魔法の練習をしていた。
「さて、どうしようか…」
ユートは部屋の中を歩きながら、効率の良い魔力の増やし方を模索していた。
「ミナは大丈夫かな?」
ユートはミナことを考えながら、手元で魔力を動かしてみた。何も変わらない。
悩んでいたら
『ユート、成功したよ。』
『光の矢を獲得できたんだ!』
ミナの声がユートの耳に届く。その声には、戦いを終えた安堵感と、まだ見ぬ力を感じ取った興奮が混ざっていた。
『本当に良かったな、ミナ。』
『ありがとう。これで、私の力がさらに少し解放されたんだね。』
――二人の成長はまだまだ続く
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今からまたどんどん話を作りますので、
今日(12/8)の23:45くらいに2、3話以上は投稿する予定です




