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大英雄の大罪人  作者: 親の顔よりみた小指
第四幕 神話種狩り
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第三十八話 新宿戦 其の十二

「先生、遅くなった。皆無事か?」

「ああ、今ちょうど行方不明だった奴が見つかったからな」

 そうは言われても仕方ないだろう。俺達は撤退してからノイマンに連絡を入れようと思っていたが、急に通信が遮断されてしまったのだ。それにアモンが回復するまで想像以上に時間がかかってしまった。

「まあ、こっちにだって色々あったんだよ。それで、あの二人は敵か?」

「そうだ。βの三位と四位らしい」

「は?三位?四位?それって一体どんな強さしてるんだ……あ、そうだ。六位の累って奴は?」

「ほれ、あそこで捕まってるのがそうだ」

 あ、もう倒してたのか。そりゃ先生がいたらあのレベルなら圧勝だろうしな。



「ねえねえ、レーザーを打ち返すなんて君一体何者?」

「お前こそどこの誰だ?」

「私はβ四位の持国だよ〜。君さ、私と戦ってみる?」

「はっ、できればご遠慮したいね」

 何だこの女、不気味な雰囲気が凄いな。できればこいつよりもさっきのレーザー野郎と当たりたい。多分、あいつ相手なら俺の能力で優位に立てるはず。


「そいつは私が相手をする」

「へ?先生、あんた今自由に動けてないだろ」

「動きが鈍いのはその血のせいだ。私はそいつにダメージの借りがあるからな」

「分かった。じゃあ先生が持国の相手をしろ」

「ああ、任せろ」


 俺達がそんな会話をしていると、

「作戦会議は終わりか?」

ともう一人の男が声を掛けて来た。

 クソッ、あれを受けて無傷だと?それって俺が挑んで相手になるのか?アモンが戦えるかは分からないし、天華を前で戦わせるのは得策じゃない。

 はあ、戦力不足だな。



「よぉ、お前ら俺様がいない間に随分とボコボコにされちまってよ」

 周囲に声が響いた。聞き覚えのある声が。

「遅かったじゃないか。私の方が先に着いてしまったぞ?ルシファー」


「ルシファー、ギリギリ間に合ったな」

「明か。ウチの者は随分とやられちまったみたいだな」

「ここからは結構お前が頼りになるんだ。頼んだぞ?」

「気に食わねえな。あの二人、俺よりも強そうだ。本気で戦わないとなあ」


 ルシファーが前線に立った途端に持国達が面倒そうに言ってきた。

「ごめーん。流石に敵が多すぎるから撤退するね〜累くんも持ったし、行こ、広目」

 なっ、あいついつの間に累を抱えていたんだ。

「ああ、持国、一旦退くぞ」


「それじゃあね〜。また会おうね、四大罪人の一人、稲光明くん」

 そう言い残して二人はあっという間に姿を消した。

「チッ、俺のことバレてたのかよ」


「先生、ルシファー、俺達はとんでもない組織を敵にしてるんじゃないのか?」

「ああ、そうかもな」

「今回は撃退できたが次の襲撃にも私やルシファーが対応出来るとは限らないからな。全員の強化を目指さなければな」


「はぁ、しばらくは修行かなぁ。また先生に鍛えてもらうとするか」

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