少女のハッピーエンド~みんなシアワセ~
世間には何が教えられるのか
1つの家族が悲しい最期を迎えました
リンダール公爵家です
この国に大きく影響を与え、王を支え続けた名門です
夫人は長女の出産と同時に亡くなり、長女は妻を無くした悲しみから育児放棄を行った公爵の行動で使用人から虐待を受けていました
髪の色はストレスで抜け落ち、食事は残飯、お世話もされず、教育も受けず、壊れていきました
当社の調べによると長女は感情が分からなかったそうです
最終的には使用人から望まれた『死』でみんなが幸せになると信じ、自殺したようです
遺言とされる手紙には、シアワセをはやく教える為に公爵が5年ぶりに帰宅したタイミングをねらったと記されています
公爵はこのことを知り、王に退職届をだし、使用人たちの罪を知ったあと夫人と長女の墓の前で息子である長男と共に首を切った所が発見されました
王はこのことから出産の安全性の向上と虐待への対策を今後の政策で最も優先すべきだとされています
また、公爵家の財産は公爵が生前にいろいろな所に寄付をしており、今年の孤児の数が各孤児院の寄付金の増加にろり、減少されつつあるとされています
~名門リンダールの悲劇の影響~
何も変わらない
一つの家が消えても
一人の少女が残酷な死を迎えても
多くの後悔があっても
何も変わらない
変わらないことはハッピーエンドだろう
これでみんなシアワセだ
これで終わりです
少女のハッピーエンドになったのでしょうか