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16話 勉強会

 ゴールデンウィークが過ぎれば、その後は滞りなく時間が進んでいく。夏休みまで、心躍るイベントがない分、妙に早い時の進みだ。

 日常は例に漏れず日常で、ハプニングなんてそうそう起きるものじゃない。というか、そんな疲れる人生は嫌だ。

 葵が帰ってからの数日は、家の静かさを少し過剰に感じていたが、それもすぐに収まって、いつもの感覚になった。今はちょくちょく連絡を取り合っている。

 二年最初のテスト、暑くてだるい体育祭と、面倒くさい五月とじめじめした六月も、俺にとっては苦ではなかった。

 ハプニングはなくともイベントはある。デートしたり、放課後デートしたり、芽衣のおかげで新鮮な毎日だ。デートしかしてないな。

 今日は七月の初め。それなりに楽しい授業の日。

「今日は、林間学校の班決めをします」

 智也と萌香が教卓に立って説明していく。

 林間学校は夏休み明け、九月の初めに行われる中学二年生の一大イベント。

 行先は福島で、正直何するかは分からない。虫が嫌いな俺からしたら割と待ち遠しいって程でもないけど、消灯時間に遊んだりが楽しいイベントだし、それなりに楽しみだ。

 それに、芽衣もいるし。

「とまあ、こんな感じ。じゃあみんな男女分かれて決めちゃってー」

 何も聞いてなかった。けど、大体部屋のメンバー決めとバスの席決めだ。日中行動する班は今の席替えした班らしいし。

「加瀬、勿論一緒の部屋なー」

「ああ、そうだな」

 俺の席に来た亮に適切な返しをする。他に組める人いないし。

「他どうしよっか」

 後ろからの洋平の声に体を横にして振り向く。俺は前回と同じ窓側の後ろから二列目の席で、俺の後ろの席が洋平だ。

「俺、大沢、洋平、添えにぃ、後何人?」

「八人か七人」

 男子十七人二部屋か。

「おい岡崎、一緒にどう?」

「いいぞ。こっち三人だ」

「ぴったりだな」

 岡崎は俺と同じテニス部で、普段三人でいるオタクグループ。俺ら四人とも十分交友関係があるし、俺とそのグループの藤原は同じカードゲームをしているので、たまに休日に遊んだりもしている。ちなみに機会は少ないが、智也も。

 とまあ、あっさり部屋のメンバーは決まって、俺と洋平の席の周りはさらに騒がしくなった。

「何もってく?」

「ゲーム機とスマホもってくっしょ」

「ばれないでくれよ」

「ダメって言われたけど、将棋持ってくわ。誰かやろうぜ」

「僕らはカード持って来ようぜ」

「持ってく持ってく」

「俺はトランプ持ってくわ」

「やっぱ林間って言ったらトランプだよな」

 ばれなきゃ大丈夫精神の岡崎、ゲーム通の藤原、真面目で違反を嫌がる洋平、将棋好きな高橋、部活で休みがほぼないからカードゲームが出来る機会を喜ぶ智也にシンプルだけど楽しいトランプ係となった亮。

 うるせぇ。ここで騒がんで欲しい。それぞれに個性のある人たちがこれだけの人数が集まるんだから、まあ当然か。

 まあこんな授業、集まらなくとも教室全体が騒がしい。どこに行っても耳が休まることはない。

 本を読む環境ではないので、話の内容を適当に頭の中入れながら、自席でぼーっとする。

 そうしてると、隣の席の住民が声をかけてくる。

「楽しそうだね」

「そーだね」

「加瀬は楽しくないの?」

「楽しいよ、そりゃ。騒がしいのが苦手なだけ」

 俺の隣の女子は萌香だ。萌香の右隣りの那奈の席で話してるのを離脱してきたようだ。といっても、すぐそこだが。

「それ楽しいって言えるの?」

「まあ言える」

 迷惑なわけじゃないしな。騒がしいのは苦手だが、近くに友達がいると安心する。

「そっちは?」

「大体話し終わったし。足疲れたし」

「そう」

 椅子持ってけばいいのに。

「あのさ、加瀬」

「ん?」

 一回おいて、名前を呼ばれた。なんか前置きみたいで、いきなりどうしたのか。

「・・・・・ちょっと話したいことが、」

「どしたの真島」

 真島の後ろから大きな体の那奈が抱き着く。どうやら席を由香里にとられたようだ。いや、譲ったのか。

「いや、別にー。ちょっと休憩」

「そうなん?」

「いや真島、今なんか、」

 鋭い目つきで睨まれてしまった。どうやら言いかけた話の続きをする気はないらしいな。別にどうでもいいけど。

「琉生の部屋はどんな感じ?」

「なんかうるさくなりそう、ん?そっち芽衣さんいるんだ」

 なんか珍しいな。テニス部の由香里はともかく、那奈とか萌香とかとそこまで仲がいい印象はなかったからな。

「そだよー。私、真島、神谷と、田浦、井川さん、それと七瀬さん」

「林間の最中、私たちの部屋来たら?」

 とんでもない提案をしてくる。

「部屋移動すんのダメって言われたし」

「今更ルール言うんだ。それに加瀬、それがなかったら来るの?」

「行かねえよ。というか、早く戻れば?石野も」

「自分だって話参加してないくせに」

「聞いてるんだよ」

 それを言うと、大人しく席を立ってみんなのとこに戻ってった。ま、なんだかんだ二人ともテンションが上がってるようで、俺も楽しみになってきたな。

 でも、萌香が言いかけたことに対して少しだけ面倒がかかるかもと、嫌な予感が俺の頭の隅にこベリついてしまった。




 ※




 林間学校は楽しみだが、それはまだ先のこと。林間の前に期末と夏休みが控えている。

 今日はテスト前の土曜日。テスト期間で部活は休止中。芽衣に誘われて、期末のテスト勉強を俺んちで行うことになった。

「琉生君、ここ分かる?」

「ん?・・・・・。」

「琉生君も分かんない?」

「いや、えっとね」

 開始して数分。俺は少し感づいてしまった。いや、勘違いしていたというべきか。

 教え終わって、また自分の勉強に戻る。

 そして、およそ十分後。

「琉生君、ここは?」

「ここは、ここの・・・・・」

 まただ。すらすらと芽衣の知りたがってるところを教えていく。

 二人で一時間勉強続けて、その最中に五、六回芽衣の分からないとこを俺が教えてあげた。

 休憩に入ったところで、聞こうと思っていたことを直球で聞いてみる。

「芽衣さんって、もしかして頭悪い?」

「へ?いや・・・・・・・」

 おっと分かりやすい図星。

「中間、何位?」

 そういえば話してなかった。勉強の話とかしても仕方ないし。

「それは・・・・・琉生君は?」

「俺は九十三位」

「え!?凄い・・・・・」

 学年生徒二百三十人くらいの学校だから、あんまり難しい順位でもない。けど、その嘘偽りのない関心。想像よりも悪いかも。

「で、芽衣さんは?」

「えっと・・・・・」

「・・・・・俺は言ったよ。で、何位?」

「・・・・・・・百六十二位」

「・・・・・・・まじ?」

「・・・・・まじ」

 なるほど。・・・・・低いな。百二十くらいかと思ってた。俺より勉強してないのでは。

「なんでこんな低いの」

「私って琉生君が思ってるほど真面目じゃないよ?」

 それは分かったけど。真面目じゃないにしても、低すぎないか?俺より真面目じゃないのは結構やばいと思う。

「にしても、低くない?勉強してないの?」

「テスト期間しかしてない」

 俺もテスト前しかしてない。何なら一週間前から始めるくらいだ。

「提出物とか出してればもうちょい取れるでしょ」

「それが難しいの。琉生君は自頭いいでしょ」

「そういうわけでもないと思うけど」

 俺だってそれなりに勉強してるしな。徹夜とか行けるタイプだから、直前の詰め込みが結構でかかったりする。

「もう少し頑張ったほうがいいかなー」

「今回は気合入ってるの?」

 テスト前の休日とはいえ、こんなに早い時間に勉強してるのは俺からしたら結構頑張っている方だ。

「まあそういうわけじゃなかったんだけどね。今話聞いて、少しでも琉生君に近づきたいかな」

「そっか。まああんま頑張らなくてもいいよ」

 無理しすぎても良くないし、そもそも俺は勉強頑張りたくない。頑張られたらすぐに抜かれそうでなんか怖い。

「まあ私そんな集中力ないけどね」

「ま、次のテストは順位良くしたいね。分からないとこあったら遠慮なく聞いてよ。何回でも説明するから」

「ありがと、琉生君」

「じゃ、頑張って」

 スマホを取り出してゲームを起動する。

「ちょっと琉生君」

「いや、近づきたいなら俺は頑張らないほうがいいかと思って」

「ダーメ」

「・・・・・はーい」

 やっぱダメか。俺にとっては休憩時間短すぎなんだけどな。勉強促した手前、引けない状況になっちゃったな。

「・・・・・ま、いいか」

 こんなことでも、芽衣とならストレスなく進められる。葵の時もそうだったな。誰かとやるとやる気が出る。努力を見てくれていると、嬉しくなる。一緒に頑張ってくれてる人がいると、もうちょっと頑張ろうって思う。

「ん?何か言った?」

「いんや、なんでも」

 それは、芽衣だからかもしれない。でもきっと、芽衣がいなきゃ感じれなかったことだと思う。もしくは、もっともっと、ずっと後に知ることになっていたと思う。

 芽衣がいてよかった。あのとき、変化を恐れなくてよかった。いつもみたいに、面倒くさいと、一蹴しなくてよかった。

 最近そう思うことが多くて、そのたびに、俺の中の小さな種が成長していった。




 一時間半くらい頑張って勉強して、五時前。お開きも近いので、勉強は終了して、二人で休憩していた。

「はい、おまたせ。芽衣さん」

「ありがとー」

 俺んちにはスティックのミルクティとカフェラテがあるので、ホットのミルクティを二人分淹れてきた。

「・・・・・美味しい」

「・・・・・うん」

 ずずっと、火傷に気を付けて口をつける。ミルクのクリーミィーな口ごたえが、安定安心の美味しさだ。

「あのさ、琉生君」

「ん?」

 俺のベッドに腰かける芽衣が、ゆっくり確かめるように話し始める。

「もしかして、琉生君のお父さんにはもうバレてるの?」

「あー、まあ・・・・・まあ」

「なにそれ」

 聞かれるとは思ってたからな。

 今日は休日。よって普通に父さんがいる。つまりは、父さんがいる中彼女を連れ込んでいるわけだ。芽衣を家に上げるとき、父さんは部屋にいたので、芽衣がいることは多分気づいてないと思うけど。

 正直嫌だったけど、俺の親の存在を忘れている芽衣から、我が家で勉強したいなんて言われたら、断るわけにはいかない。それに、勉強するなら俺も家が良かったし。

「よく言えたね。家族に言うの、私は無理だよー」

「俺だってそりゃヤだったけど」

 一番近い存在だからこそ、恥ずかしいという意識が働く。すごくよく分かるな。

「言ったというよりばれたって感じだから」

 多分芽衣よりそういうことを危惧していなかったんだと思う。家族が一人しかいないし、そもそもあんまり顔を合わせないから、普通の人ほど身近じゃない。

 だからスマホなり、電話なりに気遣ってなかった。

「なんでバレたの?」

「それは・・・・・」




 あれは、確か芽衣と通話した休日の日。

 その日はイヤホンをつけながら夕飯の準備をしていた。通話を終えた後風呂に入り、家にいた父さんと一緒に食卓を囲んだ。

 その時、スマホが鳴って、箸を持ちながらスマホを操作して、マインを返信した。

 そしたら、唐突に父さんから。

「琉生・・・・・彼女でもできたか?」

「む・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

 いきなりすぎて、箸を咥えたまま固まってしまった。なぜにそう思った。

 まだ箸を咥えて父さんと目線を合わせる。なんとなく逸らせない。

 でもずっとそうしてるわけにもいかないので、とりあえず箸はそのままで、目線もそのままで、口だけもぐもぐする。

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

 ・・・・・なんか言えよ。

「・・・・・・・なんで?」

「いや、たまにな、女性っぽい匂いがするような気がすんだよな」

「きもいな」

「いや、男しかいない家だからな、感じたら不自然だろ」

 まあ確かにそうかも知んなけど、匂いかぁ。まあ芽衣さんいい匂いするけど。まさかそれで感づかれるとは、思いもしなかった。

「で、彼女出来たのか?」

「・・・・・・・ま、そんな感じ」

 観念するほかない、か。必死に隠すのはなんか違う。わざわざ言わないだけで、そもそも隠すつもりはなかったし。

「へぇー、どんな、」

 目いっぱい力を入れて睨みつける。顔を見るに、それで何が言いたいのか伝わったようだ。

「ま、中学生らしく、な」

「分かってる」

 勿論、大人びたことをするつもりはない。そんな度胸もないし。

 家に上げて芽衣も平然ということは、そういう考えをそもそもしていないのだろう。そのうえで俺を信頼してくれている。それに応える義務が、俺にはある。

「そんなことより、匂いだけでそう思ったのか?」

 流石に情報少なすぎな気がする。もし違ってたら俺の気を悪くすることは分かっていただろうに。

「いや、それだけってことでもないな。最近、琉生の表情が明るく感じてな」

「む、まじか」

 明るくなった、のか。そういう変化は自分では気づかないものだと思うが、他人に、しかも父さんに言われると認めたくないもんだな。

「さっきなんて、スマホいじってるとき顔緩んでたぞ」

 だから唐突に話が始まったのか。それはまずいな、気を付けないと。

「・・・・・・・それは気のせい」

「そうか。でも、機会があったら、父さんにも紹介してな」

「中学生だぞ。すぐ分かれるとは思わないの?」

 中学生をあまり知らない俺でも、長く続いた例をついぞ聞かない。多分恋人となった彼女との接し方が分からなくなるからだと思う。俺の情報なんてほぼラノベ情報だけど。

「琉生のことだ、遊びで付き合ったりしないだろ?向こうは分からんけどな」

 流石は父親といったところか。

「でも、琉生は見る目あるから、きっと大丈夫だな」

「なんだよそれ」

 雑な回答だけど、父さんらしい。確かに俺は見る目あると思うけど。

 きっと父さんは、これからも何も聞かないし、何も言わないのだろう。俺に影響を与えられないことを知っているから。それ以前に、自分の言葉が俺に必要でないことを分かっているから。

 そんでもって、本当に大事な事があればちゃんと相手をしてくれるから、父さんは憎めない。しっかり親だ。母がいなくなった後も、父さんをしてくれて良かったと思う。二人分の親をしてくれて、良かった。

 いや、一人半くらいか。俺が家事してるんだから。

「琉生」

「・・・・・ん?」

 ご飯を飲み込むのに少し時間を使って、軽く返事をする。

「お前の彼女、母さんに似てるか?」

「・・・・・!」

 覚えてるのか。父さんにとっては印象薄めだと思ってたけど。

 でも、これは確実に言い切れる。

「似ても似つかないな」

「・・・・・・・そっか」

 残念そうってわけでもなく、ただ答えたって感じだった。少しだけ、安心の色を浮かばせて。

 そのあとは、いつも通り静かな食卓へと戻ってった。




 芽衣に大体の説明をすると、手を口に当てて笑っていた。

「なにそれー、琉生君のお父さん鋭いね」

「俺も予想外だった」

 どちらかというと鈍いほうだと思ってた。イメージはあまりあてにならないものだな。

「でも、あんま聞いてこないんだね。私がばれるとそういうのがうるさそうなの」

「俺んちは二人だからね、片方を怒らせるとちょっとね」

 険悪になるとその空気が続いてしまうのは明白だ。誰も仲裁してくれる人がいないのだから。そうなったことは今までで一度もないけど、それは双方がそう気を遣ってるからだ。大体父さんの方だけど。

「そっか。いいお父さんだね」

「そうかな」

「うん」

 まあ頑張って働いてくれてるし、そうなのかもな。休日は少し家事もしてくれるし。

 まあ結局、俺は無事に一般家庭に生まれたってことだ。母はいないけど。

「あのさ、琉生君」

「ん?」

「琉生君のお母さんってどんな人だったの?」

 母の話か。別に俺の地雷でもないけど、正直思い出すのは少しだけ嫌だったりする。俺らしくはないと思うけど、まだ小さかったし仕方ないと思う。

「明るい人だったかな。ちょっとおかしな人」

「そうなんだ。石野さんみたいな?」

「あれよりもっと。あと料理が上手くて、俺のも母譲りなんだよね」

「へぇー、料理メモとかあるの?」

「少しはね」

 知らないうちに少しだけ残してくれていた。父さんに言われるまで気づかなかったけど。

「嬉しいよね、そういうの」

「ま、料理しようとしたの結構経ってからだったから、それがきっかけってわけでもないよ」

 母のことだ、料理をやりだしたら渡してあげてって、父さんに言ってたのかも。

「自分でやろうと思うの、偉いよね」

「食生活ぐずぐずだったからね。って、次は俺の番」

 聞かれ続けるのはちょっとな。そろそろ受け身をやめないと。

「番?」

「俺も芽衣さんのこと知りたいんだよ」

 たまに思う。芽衣のこと、あまり知らないのでは、と。

「そ、そうなの?」

「うん。じゃあ一つ目!芽衣さんの好きなものは?」

「そんなこと?」

「そんなこと」

 些細な事でも、少しずつ。そういうのを、もっともっと増やしていきたい。

「私はー、食べ物だったら甘いもの!チョコとか、フルーツとかも」

「それは俺も好き。嫌いな人とか、理解できん」

「私よりも熱量高そう!?じゃあ、次私ね」

 結局聞かれんのか。そういう流れにしたの俺か。

 というわけで、交互に質問して答えるゲームみたいなことが始まってしまったので、観念して付き合うことにした。

 好きなもの、嫌いなもの、苦手なもの、嬉しかったこと、小学生の頃の思い出、骨折した経験とか、色々なことを二人で話した。自分のことをしゃべるきらいはまだあるけど、なんだかんだで楽しかった。

 今日聞いたことは忘れないだろう。忘れずに、思い出とともに保管しておく。

 かけがえのない時間を、いつも通りの毎日を、有限である日常を、少しでもゆっくり、長く感じられるように。俺は今を全力で楽しもうと、そう思った。

 ・・・・・・・・・まあ、テストは普通に来るのだけど。

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