7月の運命
言葉は呪い
ひとつの文字が
運命を変えた…
未だ自分すら知らない裸の心
人は
使役され
知らずのうちに
弄ばれる…
大人になることに
夢みることに
愛を知ることに
…
しかし
それらに
あらがうことは
決して
許されない
人生の宿命…
欲求が
躰を
支配する…
徘徊して
喰いちらかしたい
内側の君の心の
全てを…
食べて尽くしてしまいたい
頭の先から
つま先まで
何も残さず
ゴリゴリと
噛み砕きたい…
異常なまでに
興奮する…
身震いする
四つん這いになって
垂れ流したい…
なにもかも
解き放ちたい…
心の内側のすべてを
さらけ出して
失禁したい…
ゲバッ ゲバッ ゲバッ
ゲベッ
ゲベベベベベベ
やめろ
やめろ
やめてくれ…
文字どおり
確定する
運命が
確定する
願ったとおり
確定する…
心の声が
聴こえるかい?
頭の中で
キコエルカイ?
思考が
破壊され
停止する
堕落して
堕落して
思考して
思考して
思考
思考
教えて…
願いは
ひとつ
落ちて
落ちて
狂って
狂って
叫んで
叫んで
いとおしい
いとおしい
肉さえも
骨さえも
うまそうに
血液さえも
体液さえも
うまそうに
これ以上ないくらい
食べ尽くしたい
これ以上ないくらい
飲み干したい
精神を
蝕みたい
狂おしいほどに
汚したい
真っ赤な
血液で
ずっと
あなたと
輸血しあいたい
交換しあいたい
どうなりたいのか
分からぬほどに
あいしあいたい
ただ
そこに
言葉を交わさねばならぬのが
さみしい…
ふいっと
息を吹きかける
さわりあう
永らく
待っていた
つまらない
与えあうのは
つまらない
話にならない
すべてが終わったあとで
そう思う
屍は風にふかれて
色濃い性は
土に埋められた
何言ってんだか
よく分からない言葉を
何言ってんだか
よく分からない気持ちを
埋葬したい
浄化したい
流したい
何がなんだか分からない
君に会ってから
決めようか?
食べてもいいですか?
いやいや
実際には
食べないんだけども…
いつまでも
満足しない
満たされない
僕の生にかけられた
呪い
を解くために
時間も命も無駄に使う
分かったことは
精も根も尽き果てた
何もない
生涯狂っている
もう
飽きた
僕だけじゃないだろう?
多数決を求める
リアルに生きるより
幻しにしにたい
もういいだろ
もういいだろ…
あきらめても
あきらめても…
何も無いんだから
仕方ないよね?
誰か
応援して?
わがまま
なら
いっか?
もう
いっか?
あんまりにも…
眠い…
ねよう
自分自身を辞めたら
どうなるんだろうか?
誰か
教えてほしい…
お返事
待ってます…
黙ったまま
日々は
過ぎ去る…
青い空に
積乱雲が
立ちのぼる…