嵐
僕の学校には波動という力がある。
これは自分の想像が創造することのできる力である。
自分が想像したものが具現化される力である。
この学校ではその力を操り見たことのないものまで現実にしてしまう人間までいるほどだ。
荒木 入間 先生は
想像力の強さゆえに思うがままに様々なものを操ることができる。
必要なものは自分で全て作り、自分のやりたいように動かす事ができる
僕の憧れの先生である。
そんな先生は僕の入っている創造部の顧問で放課後に
波動について教えてもらっている。
荒木「今日は金魚を作ってみろ。」
と先生はバケツを持って手本を見せてくれた。
「こうやってこうだ。」
空っぽのバケツに水の渦ができ、その渦から金魚が泳いでくる。
「まず水から生み出せ」
そこから始めてみろ。
他の部員もバケツを手に必死に水を起こそうとするが
なかなかできない。
僕もやってみるがなかなかできない
バケツに水滴が少しつく程度だった。
荒木 「ちょっとずつでいいぞー。とりあえず一週間でこのバケツに水貯めとけー
これ課題な。それじゃ戻るわ。」
そんな感じで先生はどこかに消えた。
いつも先生はこんな感じで方向だけ示して帰っていく
それから一週間は部活にこない。顧問なのに。
そうやって部活に取り組みながら
学校生活をしていた。
そんなある日のことだった。
学校内で新たな規則ができた。
「波動禁止令」
それは生徒全員が波動を扱うことが禁止され
波力を少し学校に贈与しこれを使い必要なものは学校が全て用意するというものだ。
これが言い渡されてから
創造部が集められた。
そして荒木先生はこれだけを言って去った
「この部を守れ。じゃーなー。」