急変
令 「どなたですか?」
見たことのない高校生ぐらいの2人に声をかけた。
平時 「おお、令! 俺だ父さんだ!家に入ったら若くなっていたんだ。」
そこにいた高校生はなんと若返った父だった。
令「じゃあ、そのもう1人の方は。。」
平時「じいちゃんだよ。」
昭平「おかえり。令。体軽くなったわ」
令「じいちゃん適応早い!」
平然としながら若返りを楽しんでいるじいちゃん。
令「なんでこんなことに」
昭平 「別にこのままでええわ元気だし、動きやすい」
令 「父さんは?」
平時 「仕事あるから、戻らないとだな」
「こんにちは」
突然、玄関から声がしたとともに扉を開ける40代頃の男が立っていた。
「私、株式会社world の 世生 と申します。
この度は大変申し訳ありませんでした。」
僕ら3人は驚いていて、一言も発せずにただ、固唾を呑んでいた。
「今回、お二人が若返っていることは我が社の新たな技術によりものです。
衛星から宇宙のエネルギーを送ってくる際に計算と違う軌道になりこの家に落ちてしまいました。今回は恐らく宇宙からのエネルギーにより2人が若返ってしまったのだと思われます。」
平時「これは治るのでしょうか?」
世生 「治ると断定はできませんが、おそらく我が社の技術を応用すれば元に戻ると思われます。」
平時「よかった。じゃあ。」
世生 「ただ宇宙エネルギーが必要でこれを集めるのに1年はかかりますね。」
平時 「1年間はこの状態ということですか。。」
世生 「そうなりますね。申し訳ありません。」
僕らは沈黙しかなかった。
世生 「これは我々の問題です。ご迷惑をおかけしたお詫びに
1億円用意させていただきます。このことは内密にお願いいたします。」
平時 「1おく。!?」
世生 「はい。このぐらいは。」
平時 「わかりました。隠し続ければいいんですね。もしバレた時はどうなるんでしょうか?」
世生 「おそらく、若返りの力として世界中から依頼が殺到し、元に戻すことができず。
お2人も初の若返り成功者として隔離され人体実験の繰り返しでしょうね。
殺されることはないと思いますのでご安心を。」
昭平 「ああ、それなら安心だ。」
平時 「いや、父さん!?」
令 「絶対バレちゃいけないってことか。」
平時 「これから僕たちはどうすれば。」
世生 「このままここに住めば確実にバレますので
我が社の所有している学校に行っていただけると
ありがたいのですが。」
平時 「まあ、そうするしかなさそうだな。」
僕らは世生さんが用意した場所に引っ越すことになった。