新たな再会
僕は 時森 令
18歳の高校3年生だ。
じいちゃんと親父と俺の
3人暮らしをしている。
母さんは小さい頃になくなり
ばあちゃんも俺が生まれる前になくなっていた。
高谷
「おーい令。帰ろうぜー」
と気の抜けた声を発しているのが
高谷だ。
3年間同じクラスで、なんだかんだ仲良くやっている。
「おー ちょっとトイレ行ってるから
待っててくれー」
僕も落ち着いたトーンで返事をした。
「すまん。すまん。帰るか」
僕と高谷は自転車に乗り帰り出した。
高谷「令はさ進路とかどーすんの」
僕はほんの少し嫌な気分になった。
「いや、何も考えてねーな」
特に勉強ができるわけでもなかった僕は
悩んでいた。大学に進学するのも
お金がかかるし、あまり余裕はないのは
高校生の俺にでもわかる。
高谷 「そっかー俺は普通に受験するわ。
やっぱり親が大学は行っとけて言ってるし今後大卒になっとい」
た方が楽やろうしな。」
「そっかこれから大変だな。
俺も勉強一応しておこうかな」
そんな漠然とした自分の答えに情けなさを感じていた。
そして家に帰ると父の車が停まっていた。
「あれ?親父この時間仕事で帰ってないはずなのに
なんで帰ってるんだ?」
家に入ると
高校生ぐらいの青年が2人
家の中にいた。