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お掃除ロボット

作者: するめ

僕は機械である。道端を掃除するお掃除ロボット。今日も空き缶を拾う。


バシャ


なかに液体まだ入っていたらしい。やめてほしい。道端に捨てるだけでなく飲み残しとは....

だが拾うのみである。


ウイーーーン。  カラン  ウイーーーン。  カラン


淡々と拾っていく。最近この作業にも飽きてきた。


ウイーーーン。  カラン  ウイーーーン。  ......カラン


ガラスの向こうの4Kテレビに僕は恋をした。


それからの僕は4kテレビさんに会いにいくことが退屈なゴミ拾いにできた唯一の楽しみになっていった。

恋をすると周りの景色が変わると先日捨てられていた雑誌に書いてあった。まさしくその通りであった。

錆びかかっていた僕のカメラも今ではすっかりピカピカだ。......これはこの間のメンテナンスのお陰かもしれないが...

僕は会うたびに4kテレビさんとお話をした。今日の天気や美味しいご飯、今日の占いなんかの話をした。

僕は大概話を聞いているだけだったけど...


そんな日々が続いてしばらくした頃である。 彼女は忽然と姿を消した。雨の日のことだった。


ウイーーーン。 カラン  ウイーーーン。  カラン

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