ブルーベリーパイ
ブルーベリーパイの
美味しいお店へ連れてって
そこは昔ながらのレストラン
貫禄のあるウェイトレスと
馴染みのマダムとその友人
笑い声と変わらぬ味に
お気に入りのブルーベリーパイは
甘ったるくなんてないフィリング煌めく紫
フォークで突き刺すたび溢れ出て
塩気の効いたパイ生地から聞こえるさくさく
黄金色に輝いている
ブルーベリーパイの
美味しいお店へ連れてって
一口ごとの夢見心地
覚えておいてね魅惑の味と
磨りガラスで仕切られたボックス席
やわらかな賑わいの中で頂く
とびっきりのブルーベリーパイ
お持ち帰りのホールに手を出さないのは
この空間ごと愛してるから
私の好きなものを教えてあげる
電球の切れかけた
レトロな看板のレストラン
銀紙が受け皿のブルーベリーパイは
変わらないけど
代えのない幸せの1ピース
いつだって
あなたとなら分け合える