日常
yesロリータnoタッチ
「ぎゃあああああああ!離せ!離さんか馬鹿者!」
「やだおw」
「はーなーせーよー!」
「ねぇねぇメイドさんたち、いいの?君たちの主人が男に襲われてるぜ?」
この世界に来て1週間、既に走り回れるほど回復した奏はマリアをおもちゃにして遊んでいた。
「まぁ、王女も楽しそうなのでこれで良いのかと。」
「楽しんでねぇよ!助けろ!」
「え〜ヤですよ。」
「畜生!こいつら!」
しかし傍から見れば彼等は明らかに楽しんでいるようにしか見えなかった。
「くっそぉ...奴が来てから!」
「マリア様、お口が悪いですよ。」
「うるさい!」
シャワーを浴びていると廊下を通る奏の声が聞こえた。
「奏様...よろしいのですか?」
「...何が?」
「い、いえ...元の世界に帰りたいとは...」
「え?だってもう死んでるんでしょ?」
「奏様...」
「いいよ、あの子からかうのも楽しいし。」
「マリア様のことをご存知なのですか?」
「言われなくてもわかる。都合よく戻る方法がわかるまでぼっちの姫様を構えばいいのだろう?」
「えぇ、まぁ。」
「大体察するさ。俺も同じ様なもんだったし...」
これ以上は聞き取れなかった。
「あれ?マリア様喜んでます?」
「...うるさい。」
ガーゴイルから、少し赤くなった顔を隠す。
「所で、明日の...」
「思い出させるな。」
紅潮したマリアの顔からいっきに血の気が引く。
「失礼しました。」
そうだった...隣国、と言っても周りを囲む山の向こう側の国で今は国交などないが、そこの使者が明日城に来る予定だ。
「あいつ大っ嫌いなんだけど!」
「仕事ですから...」
「あーめんどくせ、奏連れてこい!」
「お呼びですか?マリア様。」
どこからともなく奏が現れた。がしかしここは風呂場だ。
「帰れ。」
「もう『きゃー』とか『えっち!』とかって言わないの?」
「もう慣れた。」
「あ、そ。」
「話は聞こえていたのだろう?明日は頼むぞ。」
「了解。」
奏は優しく微笑んで去っていく。去り際、ドアが閉まる直前に、
「A、成長の見込み無しっと。」
「...死ねゴルァ!」
「奏様、AよりのBです!」
「ガーゴイルMテメェええ!」
「どのみち公称Cは嘘ですから。」
「おいコラ骸骨T。」