ごめんなさい7
僕が目を覚ますと病院だった。
「大丈夫ですか?ここは病院です。しばらく入院してくださいね」
僕が頷くと看護師さんは部屋を立ち去った。
ベッドの横に何故か僕の大切なぬいぐるみが置かれてあった。
「もう、家でしちゃおっかな……」
そう考えると僕は体に繋がっていたチューブを全て外し、ハサミを片手に持ち近くにある布を切り始めた。
「何だっていいよね……代わりになったらさ」
僕は自分に合わせて型紙を取り乱雑に服を作った。
「よし、行こう」
クマのぬいぐるみを左手で持ち、右手でハサミを持つ
「家に帰ってやらないといけない事をやろう。」
たまたま病室が1階だったため、窓から部屋を出た。
家まで走って帰っていると包帯が滲み出してきた。
「ッ……」
僕は ただただ走る。全てを終わらせるために、何もかも僕はどうでもよくなった。
正直に生きていても僕はバカを見る。
正直者はバカを見るてことか……
ガチャ
家の玄関を開けて部屋に戻ると……
「ない……?僕の大切な物全てが」
部屋には何も無かった。ベッドも机もテレビも……
幸い部屋の隅っこに愛用のカッターとナイフが落ちてあった。
「僕に帰る場所すらどこにもないの……か」
僕は走って家だったところからでる。
「お父さんお母さんいままでゴメンナサイ。」
そう一言言ってから僕は学校に行った。
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
ちょうど3時間目ぐらいのチャイムが終わったところらしい。僕は下駄箱の前に行くとクラスメイト達が見えた、
「先生サヨナラ皆サンオゲンキデ」
僕は足元にカッターを置いてその場から去った。
高なった胸に涎が垂れそうになる。
クマのぬいぐるみはボロボロになっていた。
「行かなきゃ」
やって来たのはマンションの屋上。
屋上はだれでもはいれる事になっている。
「これで、会える……お姉ちゃん」
この屋上は20階目だから落ちたら即死かな?
僕はフェンスに近づいて、フェンスの上に登った。
「兄さんゴメンナサイ」
次の瞬間僕はーーお姉ちゃんの元へ行ったーー
「皆さんごめんね光、ごめん」
ドチャッ…!
最後に見えたのは……周りにベッタリとついた赤い液体と周りにいた人達の顔だった。
「人が落ちてきた!」
「救急車!」
「きゃぁぁぁ!」
ーこれでいいんだー
僕は光が逝った時間と同じぐらいと時間に逝った。