ごめんなさい2
学校への足取りは重い…
それでも僕は学校に歩いて行く。
他のみんなは自転車とかで行っているけど、僕は何も買ってもらえないため、歩きで行っている。
必要最低限な物は買ってもらえるけど…
「はぁ、早くも包帯が染まってきちゃった…」
さっき刺したところから滲み出したのか、その部分から徐々に赤くなってきていた。
「あ!自傷君だ!」
「「うっえ、朝から会うとか不運ダァー最悪!」」
「おい、自傷君今日もカッターで指したんだろ!?」
後ろから声が聞こえてきた。その声はクラスメイト立ちだった。僕は無視して歩き出した。
バコっ!バタッ!
僕は後ろから叩かれた。
「てめぇシカトすんじゃねーよ!」
「調子乗りやがって!」
あぁ、またか…周りにいる大人達は素通りする。
見て見ぬふりだ…僕はほんとうに必要の無い存在だな…
バコっ!ドコっ!ドカッ!
「うっ…ごめん…なさ…い」
包帯が全て赤く染まって、赤い液体が垂れてきた。
「うわ!こいつ気持ち悪!」
「早く行こうぜ!」
「気持ち悪すぎだろ!」
そう言って走り去って行った。
「くっ…」
口の中が鉄の味がする。
僕は変えの包帯を取り出して巻いてから学校へと向かった。
ー学校ー
下駄履きの中は土やゴミで汚れていた。
遠くの方から女子達の笑い声が聞こえた…
「あいつ馬鹿だよねー」
「マジそれな!まじでおもちゃとして使えるわー」
「「キャハハッ!」」
僕は自分で予め持ってきた上履きを履いて教室に行った。
教室の後ろのドアの上には丸見えのバケツがあった。
「はぁ…」
どうせ開けたら落ちてきて濡れる落ちだ。前から入るのもいいけど、どっちみちかけられる。
僕は“後ろのドア”から入った。
ガラッ…
「いまだ、やれ!」
クラスの女子や男子が集まっていた。
声の主の人が手に持っていたロープをはなした。
バシャァッ!
上から水が降ってきた。
「ッ…」
僕はびしょびしょになってしまった。僕は黙って自分の机へ行った。
「おもんねーやつ」
「嫌われてるくせに学校くんじゃねーよ」
クラスの人は気に食わなかったのか暴言を言う。
机の上には大量の落書きとゴミが置かれてあった。
荷物を置く前にそれを片付けて席に座り本を読んだ。
この暮らしが日課だ。だが、今日は“軽い”いつもなら暴力や物を壊したり、お弁当を窓から捨てられたりと色々される。
当然だが先生達も見て見ぬふりだ。僕の友達は“一人”だけしかいない。
「学校…早く終わらないかな…今日も話せるかな…」
今日も会えるかな?“光”