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第七話「名」

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。


さっそくですがこの投稿は天国から行っております。

陸の孤島(実家)から帰ってきたらその足ですぐに天国に行くことになりました。

天国は今日もトップの腐敗によって不況です。


お気に入り件数、総合評価が跳ね上がって、感想も10件以上、日刊3位、週刊8位!?

心臓止るって言ったじゃないですか、皆さん本当にありがとうございました!!


 羽根つきで飛べるがゆえに「ただの豚」ではない子豚2匹と色違いのリスが俺の使役獣。


 というのは勘違いで3頭(匹ではなかった)とも幻想種、それもその希少さや強さから使役獣としての絶大な人気を誇る龍種でらしい。


 驚くことにこの世界ではカーバンクルも龍種に含まれる。

 どのあたりが龍種なのかは成体になればわかると第二王女は言っていたが、詳しくは教えてくれなかった。

 彼女のあの茶目っ気を含んだ表情にはなにか重大な秘密があるように思えてならない。


 閑話休題。

 公爵家の嫡男が3頭の龍を使役獣とした、というニュースは貴族の社交界だけでなく、あっという間に王国全体、どころか隣国にまで広がった、らしい。

 まだあまり目立つようなことをしたくはなかったのだが、父上と母上がそのことを誇らしげに話してくれたのでまぁいいことにしよう。


 だがな、それから広まった俺の新たな二つ名が許せん。

 

 「三龍さんりゅう公子」。


 やっと、やっとあの「洪水公子」から卒業できたと思ったら今度は「三流公子」かぁ!!

 確かに、確かに三頭の龍を使役獣にしたよ、したけどさぁ、それはないんじゃないかい。

 いつか、いつかこの二つ名を絶対払拭してやる!!


 さて、その一流・・な「三龍・・公子」の従える使役獣たちの名前だが、召喚者が名付けるというのが決まりだというので悩んだ結果、前世の色を表す単語にちなんだ名前を付けることにした。

 安直ですまん。


 レッドドラゴンの幼生はレッドといいつつまだ肌の色がピンクなので「ローザ」。

 ホワイトドラゴンの幼生はそのままホワイトではあんまりだから「ブランシュ」。

 カーバンクルは緑青の毛が美しいので「ヴェールトグリス」、けれどそのまま呼ぶには少し長いのでヴェルと略して呼ぶ。


 まぁ、こんな感じでどうでしょうかね?

 

「今日からお前たちの名前は、ローザ、ブランシュ、ヴェールトグリスだ。いいかい?」


 自室にて、名前を付けて貰うのをお利口に横一列に並んで待っている3頭に問いかける。

 3頭とも確認したら女の子だし、名前も女性っぽくしてみたつもりなんだが、気に入って……くれたみたいだね。

 俺の顔が涎でベロンベロンだもの。

 とりあえず、この子たちはお淑やかなレディに育て上げないとな。

 今のままでは愛情表現が激しすぎる。


 お淑やかなレディも目指すべき目標の一つだが、他にもこの3頭が学ぶべきことはたくさんある。

 使役獣はいつも主のそばに控えるためにその姿を消すことができるのだが、今の3頭ではそれもできない。

 これは幼い使役獣がまだ自分の力を制御できていないのが原因なのだが、貴族の使役獣であるにはそれらは必須の能力だから、これは絶対におぼえさせる必要がある。

 

 ちなみに父上のグリフォンや母上のフェニックスは二人の命がある時以外は大抵その姿を消している。

 ただ、姿を消しているからといって食事を用意しなくていいということはなく、姿を消している時間が長くとも食事は必要だし、二人が使役獣を呼ぶと室内であってもすぐに姿を現すので、姿が見えないだけで近くにいるのかもしれない。

 けど、父上のグリフォンなんか姿を消しているだけなら、部屋の中でぶつかってもおかしくないほど大きいんだけど、不思議とぶつかったことってないんだよなぁ。 


 まぁ、それは置いておくとしても、姿を消したりが出来ない以上、しばらくはこいつらと寝食を共にする必要がある。

 ただ成長速度は普通の龍種並みの超絶スローペース、ということはなく召喚者である俺の成長と比例して大きくなるらしいので何十年という長期ではなく、長くて10年程度らしい。


 いつまでも幼生のままというのも、なんとなく許せてしまうほど可愛らしい我が使役獣たちだが、どうせなら俺の手助けをしてもらいたいので成長速度は早くて助かる。


 けれど、唯一の問題は食事だった。

 成体になると食事で必要な量が減少するらしいが、今の3匹は一回の食事で驚くほどよく食べる。

 ヴェルはカーバンクルだから小さいし、そんなにたくさんは食べないだろうと思っていたら、なんとローザとブランシェの2倍食べる。

 具体的には3頭は一日で牛を2頭ほど食べてしまう。


 魔法を使って肉を用意することもできるが、その魔法はこの世界の魔法ルール適応外であるため、あまり大々的にそれをすることもできない。


 公爵家の財産を浪費させてしまうかもしれないと心配していると、新たに増えた家族の面倒をみるのが浪費なものかと両親に怒られた。

 さらには、そのくらいの出費で傾くような公爵家ではないから子供がそんなこと心配するなと笑われてしまった。


 この二人への感謝の念がさらに深まる出来事だった。

 


 


 

 


 

評価、感想、お気に入り登録等がたくさんあり作者は感動のあまり死んでしまったかもしれません、ご注意ください。


次回更新は、前回告知の通り3日か4日です。文字数の少なさは、なるべく頑張りますから温かく見守ってください。


※ブランシェ→ブランシュ 仏語の読みを間違えました、浅学で申し訳ない;指摘に感謝です。

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