HEAVEN
任務終了後の、のどかな話。
俺達は、とにかく飲んで、食べた。
「肉が美味すぎるよ!」アンタレスはすごくパニクってたから、あんまりはしゃがないと思ってたけど・・・。
「美味い。これも美味い。あ、これも美味い」ベテルギウスは、いつもの性格を取り戻している。
「ふぁぁぁ~、疲れた~」
俺達は今、自分の部屋で寝そべっている。
テレビを見て、ゲームをして、好きに寝て、食べて、飲んで。
まさに天国だった。
でもヒマなので、なぜスター・イートになったのかを三人で話すことになった。
まずベテルギウスが始めた。
「俺は、宇宙を飛び回りたかったのと、人の役に立ちたかった。だから、一石二鳥だ」
アンタレスも始める。
「俺は、かっこいいし、憧れで、将来の夢だったんだ」
「へえ。子供のころからか」
「ああ」
「プロキオン、おまえは?」
「・・・・・・」
「おい」
「・・・・・・」
「別に言わなくてもいいけど」
「俺は・・・親友が、事故で大怪我したんだ」
「ほう」
「あいつはスター・イートになりたかったらしい」
「ふぅん」
「でも、怪我のせいで無理になったんだ」
「へえ」
「だから、俺が親友のためにやってるんだ」
「ふうん」
「でも、俺はスター・イートの仕事が嫌いなんだ」
「なんで?」
「だってさ、地球のために他の星を犠牲にするなら、人間が地球を破壊してるのと同じじゃん」
「確かにな」
「じゃあ、やめればいいじゃん」
「おまえの将来の夢はなんだったんだよ?」
「・・・・・・」
「なあ?」
「・・・スポーツ選手だ」
「じゃあ、スポーツ選手になったらいいのに」
「でも、親友と約束したんだよ」
「ああ・・・」
「俺は約束を果たす」
「そうか」
二人は、もう寝た。
俺も眠たいので眠りについた。
ふう、次どうしよう。