【プロットタイプ】マグロ好きな猫

作者：秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。

上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。

詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。

注意事項2

恋愛です。R15です。

苦手な方はご注意下さい。

生々しい話。

嫌がっては居ないんだよ。ただ興味が無いだけで。

焦っても怒っても楽しんでもないだけ。

幾度となく布団に潜り込んで、幾度となく勝手に暴いても、あの人の目は何時も無を写していた。何の興味も、興奮も無さそうな視線だけが私を淡々と射抜く。

今日もそんな夜だった。マネキンの様に適当に横になって、マネキンの着替えでもする様に、衣を剥ぎ取る。興味が無いのだ。この行為自体に、私自身に。

そうしていると初めてこの行為を及んだ夜の事をふと思い出した。

――男の人ってさぁ、こういうの興味あると思ってたんだけど。

――全ての世の男達をお前の偏見で語るな。

どれだけ私が彼に触れ回っても、どれだけキスを落としても、彼の瞳は変わらなかった。ただ硝子玉の様な黒く澄んだ瞳が、ただ私の動きを記録していた。

何の変化もない行いに嫌気が差して、ただ呆れた様にそう言った事を覚えている。ただの八つ当たりである。

――なんだ。傷付いたのか。

――いや? 君が私にコーフンしようがしなかろうが、焦るつもりは無かったよ。

ただ想像していた以上に虚無だった。焦りも怒りも喜びさえも何一つ浮かばない。ただ其れが不服だった。焦ってくれれば辛かった、怒ってくれれば宥めた、喜んでくれたら、甘やかした。でも何処までも広がる無にどうして良いのか分からない。此処まで来るとマグロ好きな猫じゃん。

――こういうの、嫌だったりする?

相方は、同居人は少し考える様に視線を動かした。本気で嫌ならば全力で抵抗するはずなので、どうやら心底嫌ではないらしい。

嫌じゃない、抵抗がないならば、私が勝手に触れ回って、生理現象に身を任せて全てを終わらせるだけである。

そう思って体を下げようとした時だった。不意に髪を掴まれた。何時もの髪フェチらしからぬ、“むんずと”した掴み方だった。だが手荒に引っ張る事はなく、その乱雑な手はその場で停止する。

――お前、色々すっ飛ばすな?

――は? 嫌そうってか、虚無だからさっさと終わらせようと思ってたんだけど。

――口にキスすんのがお前達の鉄則なんじゃないのか。

掴んでいた指の力が解れた。目を見る。相変わらずの黒い瞳がじっと此方を見つめていた。ムードを求めて願っている訳ではなかった。ただ儀式的なものだから行う。ただそれだけ。

――……あのねぇ、マグロ好きな猫ちゃん。何もしないなら、口出して欲しくないんだよ。でもまぁ、その方が小説の、いんや女性向けの方ではウケが良いかもね。

ただそう言って、黙って唇を重ねた。マグロ好きな猫なので、勿論、何もしなかった。口の中に舌を入れる事も、素肌を撫で回す事もしなかった。ただ、ぽんっと頭に手を置いて、髪の質感を楽しんでいた。

ふと幻想から目が覚める。口の中にぬめった物が入り込み、そのまま荒らし回る。丁度、私の髪を撫でる様に、丁寧に舐め回す。

別に瑠衣は私に発情してる訳じゃない。ただ瑠衣が『そうした方が良いと判断した』から、気遣い程度に行っているに過ぎない。

「あらぁ〜、マグロ好きな猫ちゃん。成長しましたねぇ〜!!」

「その猫様の寝床を陣取る下僕が何処にいるんだよ」

瑠衣の目に僅かに光が宿る。夜は長い。

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。

瑠衣って、気遣いは出来るし、喜怒哀楽はあるけど、人より遥かに薄いんですよ。

興味があるのは人形と、本人の中で美しいもの、中でもなりふり構わない人間。

だから其れを見る為に、行動する事もあるぐらい。

だから鏡花にベタベタされても『其れに何の意味が(´・ω・`)？』状態。

其れは鏡花も高校時代からも、ラブドール持ってるところからも分かってた。性欲が異常な程に薄いって。

だからそこまで傷付いてない。

『あー此処までしても、この人、私にコーフンしないんだー( ˙-˙ )』

程度のもの。

※本来は此処までして、何も無かったら、互いに焦ったり、傷ついたりするものですが、そう言うのなかった。

だから好き勝手に、其れこそラブドールでも扱う様にして、終わらせようとしたら、こうなった話。

瑠衣って結構ドSだからさぁ、いじめるのは好きなんだよ。それでも歯向かって、抗って、暴れ回る人間が好きなんだよ。だから今は少し興味持ってるかな。