寝床
ガチャ
私は上向きの戸を開ける、開けた先には窓が一つあり、一人部屋と言うには少し狭いが人が一人寝れそうなスペースと一枚の布団が畳んであった。
それを目の前にし、とりあえず布団を広げ
「とりあえず、寝るか」
そう言い眠りについた
翌日
「ん、もう朝か」
鳥のさえずりが聞こえ自然と目が覚めてしまう、カーテンを開け外を見ると、失明してしまいそうなほど眩しい日差しが目に映る。これが平和なんだなと考えられてしまうほどほのぼのとした雰囲気、それほどにこの町は穏やかな場所だと言っているようだった。
「降りるか」
私は戸を開け下へと降りて行く。
「おはよ~」
「おはよう」
「そういえばさ~今日ギルドに行くんだよね?私もついって行っていい?」
いいのだろうか?まあいいか
「いいと思う、だがあまり危ないことはするなよ」
「はーい、とりあえずさ朝ごはんでも食べようよ」
彼女のリズムに乗せられ、ついていく
リビングに着くと机の上にはお皿といちごジャムが入った瓶そして食パンが置かれてあった。
「いっただきまーす!」
「はいはい、あんまり急ぎすぎないでよ」
私も並ぶように
「いただきます」
と言って彼女がしているようにパンにジャムを塗り一口かじる
「おいし~、ねえ雪花ちゃんもそう思うよね」
「ん、確かにおいしいかもな」
「なにそれ、おいしいでしょ」
なんだこの感覚おかしい昨日から色々おかしい、やはり味がしないそのうえ冷たさも暖かさも感じない、
この違和感は多分放置しているといずれまずいことになるだが、ヒントが少なすぎるもう少し時間をかけているか、そんなことを考えていると
「何ぼうっとしてるの?早く食べていくよ」
「わかった」
そんな会話を交わしすぐ口に放り込む。
「よし、行くか」
「雪花ちゃん、ちょっと食べるのが早いよ」
「そうか?普通だと思うが」
「準備もあるからあと30分待って」
「わかった」
「あんた、あんまり雪花さんを困らせないのよ」
「わかってるって、準備終わったら行こうね、雪花ちゃんも準備しといてよ」
「準備はいらない、私はこのままでいい」
「えーもったいないよ、化粧とかしないの?」
「戦っていればすぐ落ちる、する意味がない」
「もー変なの」
「まあいい、待っているぞ」
「うん、急ぐね、ご馳走様!」
そう言い残し彼女は準備しに行くのだった