食事
「ここだよ!雪花ちゃん! 」
あれから少し歩き村に着いた。
「こっちこっち、これが私の家だよ!」
そうして連れていかれた家は、2階建ての木造建築の一軒家だ
「家の中はあったかいから早く入ろうよ」
そう急かされ私は家に入る
「ただいm」
ペシン!
「なんて面引っ提げて帰ってきたの⁉あんた家から出るなって言ったでしょ!」
急にこいつの母親の口からでる怒号に少し驚いてしまった、だがとてもおびえている彼女を横目に私はこういう
「流石にそこまで言うことはないだろう。第一私を助けてくれたんだ、そこをまず褒めるべきではないか?」
「あんたに何がわかるの⁉ちょっと説教するから、そこのあんたは待ってなさい」
私はその勢いに逆らうことができず、彼女は母親に連れて行ってしまう。
「大丈夫かい?妻はきっとあの子のことが心配なんだよ。まあいいさ、せっかく来たことだしご飯でも食べて行ってくれ」
「わかった、いただいていくとする」
そうして私はリビングの席に着く
「あんたはどこから来たんだい?」
「私は遠いところから歩いてきたんだ、道に迷っているときに彼女に拾われた」
まあ嘘なんだがな
「そうなのか、帰れそうか?」
「わからない、もしよければそれまでここに住まわせてはくれないだろうか?何でもするつもりだ。」
「なら、ここに行ってみてはどうだ?ここなら金が稼げる、戦える場合のみだけど。どうだ?」
「そんな場所があるのか、わかった明日にでも寄ってみる。」
「そこそこ稼いでいるなら少しの間だけは住まわせてあげるよ」
「ありがとう、頼らせていただくよ」
そんな会話をしていたら早速二人が帰ってきた
「もう外には出ないことね、いい?」
「わかり、ました」
説教が終わり気持ちが落ち込んでいる姿がわかる、彼女は何を考えて何がしたくてあの森に入ったのだろうか?考えられる可能性は何個かある、ただその可能性が正しいかは彼女の気持ち性格その他諸々をしってから考えるとしよう
「まあいいさ、さっそくみんなでご飯を食べよう」
「じゃあ、いただきます」
「いただきます」
そう挨拶をし私もご飯に手を付ける、今日のご飯はどうやらグラタンらしい、どんな味がするかはわからないがとりあえず一口食べてみることにする
ん?まるで味がしない、なぜだ、今日はとことんおかしい、水筒の中のホットココアの暑さすら感じなかった、私の体に何が起こっているんだ、おかしいことが増えていくばかりだ、早く解明しないと
「変な味しないですか?おかしかったらすいません」
「いえいえ、おいしいです、作ってくださりありがとうございます」
まるで人間じゃないみたいだ、いつからこんな
「ご馳走様……」
急に立ち上がり彼女は部屋へと戻っていった
「ごちそうさまでした」
私も後を追うようについていく。
「ちょっと待ってくれ」
「ほっといてよ!」
バタン!
そんな大きな音が響き扉を閉めてしまった
「あ、」
どうしよう、寝る場所がなくなってしまった
「どうしたんだい?」
私の表情で察したのか彼女の父親が聞いてくる
「どこで寝るのかわからなくて」
「それなら屋根裏部屋が開いているよ、布団を敷いてあげよう」
「ありがとうございます」
そうして私は屋根裏部屋へ向かうのだった