第2段階
私は第二段階をクリアするために屋根の上に再び上り、気配を殺していた。
多分そろそろ奴らも心配しだしてここを確認してくる頃合いだろう、その瞬間がチャンスになる。
静かにその時を待つと、奴らは会話をし始める。
「あいつ遅いな」
「そうだな、武装している人間を倒せる何かがいるってわけだな」
「そろそろ行くか、今度は2人で行くぞ。」
そう言い2人分の足音が、どんどん近づいてくる。
「お前は右から行け、俺は左から行く。」
ザクッザクッザクッ
双方から足音が近づいてきた、私は心を決め、奴らが家の裏側へと来た瞬間、私はピンを抜きグレネードを相手に向かって投げた。
ヒュンッ
その瞬間、相手は慌てふためいた、なぜなら奴らは盾を持っていない、そうなると必然的に逃げなくてはならないからだ。
その隙に私は走り出した、村の外側を目指して。
そんな中、冷静でいてボウガンを発砲してくる奴がいた。
先程のような強い輩なのだろう。
だがそれも想定内、私は先ほどの奴の死体を盾にしそれを防ぐ。
グサッ
ボウガンの弾が死体の胸に突き刺さる、威力が高く私まで飛ばされそうになるも、その死体を受け流すように捨て、勢いを殺す。
そうして、その場に大きな爆発音が響き渡たった。
やっとの思いで村の外に出ることに成功した。
木々に囲まれている村なので、私はとりあえず木の後ろに隠れる。
外に出ることに成功したが、ここらが正念場、私は気を引き締めた。
「おい!そこの女出て来い!」
カチャッ
ボウガンが私に向かって構えられる。
この状況で最初に喋りだしたのは、ボウガンを発砲してきた奴だった。
「あいつ、幹部を殺した女じゃないですか?」
少し遅れて冷静さを取り戻したのか、敵の焦りが少しずつ失せていく。
ザクッザクッザクッ
沢山の足音が少しずつ、私に近付いてきた。
木は沢山あるが、乗り移る隙に撃たれてしまうのがオチだろう。
そもそも私の体は今不調をきたしている、しかも段々と体が重くなっていっている。
「10数える、出て来い!」
カウントダウンが始まった。
「10、、9、、8、、」
周りにいた、奴ら共もボウガンをこちらに構え始める。
多分あの威力ならば、この木も壊れてしまうだろう。
「7、、6、、5、、4、、」
あと少しのところまでカウントダウンが進む、その瞬間私は、準備を始めた、今からやることの。
「3、、2、、」
「今だ!」
私は隠れていた木を強く蹴った。
木は大きく揺れ、ものすごい量の雪が木の枝から落ちてくる。
視界が閉ざされた、その時私は木を背にし、前方へと走り始める。
「撃て!」
そんな声が聞こえ、隠れていた木が、裂け横に倒れる。
始まった乱射、それを私は躱し続けた。
ボウガンは一発一発再装填を挟まなくてはならない、つまり最初に撃たれた分だけ隙ができるのだ。
再装填の中で私は捨て身覚悟で走り始める、外側へと。
「あの女を追え!逃げ出したぞ!」
それを追いかけるように4人の輩が動き始める。
私は重い体を動かし、追ってきた奴を振り切ろうとする。
だが不調のせいかなかなか振り切れない、村から300m離れたころ、私は気づいた、体は重いが息が切れないことに。
なんなら息すらしていないことに。
驚いている暇はない、この状況はそれ以上にまずい。
そう思い私は疑念を振り払い加速をさらに強めた。




