盗賊
「ん、もう朝か」
まだ太陽が少し上がりきっていないぐらいの時間に私は目覚めた、それは朝早くに奴らの拠点に叩き込むためと、少し情報を集めるためだ、無策で行くにしては危なすぎる場所なので、そうすることにした。
みんなが寝ている間に私は小声で
「いってきます」
そう挨拶をし家から出ていくのだった。
「確か南西の小屋って言ってたよな、つまりこっちか」
南西のほうを向き歩き始める。
しばらく歩き続けそれらしい小屋があった、入り口に2人立っていてボウガンのようなものを持っている、そして言われた通りなかなかに小さい小屋があった、この下に地下室があるなら確認したい気持ちもあるが、今はまず下手に動けない。奴らの武器の性能も気になる、射程威力精度、そのすべてが高水準ならば、まず近づけない、なので私はある作戦に出ることにした
「フンッ!」
声を上げ敵に突っ込む、あいにくと奴らは眠そうなので、これに対応することができない。
「なんだ、あの女打て!」
ビュン!
ボウガンから出てはいけない音と速度が私に襲ってくる、だが適当に打った弾が私に当たるはずもなく、
「まず一人」
一人目を切り裂いた、地下室のやつに報告をしようとしていたのか、トランシーバーを握っていた。
そしてすかさず迷っている奴も
「そして二人」
刀を刺し殺した
これでとりあえず門番の問題はクリアした、次に侵入しなくてはいけない、そのことを考え私は奴らの制服を着ることにした、奴らは多分皆同じ制服を着ているだろう、着ていなくとも、こいつらが着ていた服だ、多少の時間は稼げる。服を着て私はドアに手をかける、だがその瞬間ドアの先から、殺気が漏れ出してくる、それを察知しドアから離れる、次の瞬間ドアに放たれる無数の弾丸。
「ばれてしまったか」
そう呟きとりあえずその場から離れる。その時中では
「死んだか?お前見て来いよ」
「わかった」
なんだ死体が転がっている、、
しかもうちの制服を着ていない、一般人が殺されたのか?けど門番はどこに、そう考え横を見るとうちの制服を着ている奴の手が見えた。そして俺はそいつを追いかける
「おい人を殺したなら、報告を」
「馬鹿な奴だ、まんまと引っかかるなんて」
「クソ、罠だったなんて、、、」
そうして三人目を狩る、その時奴のトランシーバーから音が流れる
「おい、大丈夫か?早く戻ってこい」
そんな声が流れてきた、だが返事する奴は誰もいない。返事する奴がいないなら、やることは一つ、こいつの安否を確認しに来るんだ。これを利用しとりあえず地上のやつは全員せん滅する。
「おい、って死んでやがる!みんなに報告しないと」
「できたらいいな」
グサッ
こいつを刺したてすぐに私は突入する、多分地上にいるのはあと二人だろう、そう踏んで急いだふりをし室内へと入る。
「おい急に連絡閉ざしてどうした?何かあったらすぐ報告しろと言ってるだろう」
そんなことをいう奴に近づき私はまず一人目を刺した、
「なんだこいつ、まさか、変装して!死ね!」
そして二人目が私の頭めがけて急いで弾を発射した、だがそれも予想済み、私はかがんでよけ、すぐに二人目にもとどめを刺す。
「とりあえず、地上は制圧か」
そう呟き、私は地下室へと向かっていくのだった




