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日常の崩れる時
キーンコーンカーンコーン……と、聴き慣れすぎてもはや飽きると言う感覚すら通り越した音が四限目の終わりを告げる。
並々と生徒たちを抱えた校舎は、しかしそれがさも当然とでも言うかの如く沈黙を貫いていた。
「おーい、昼飯食おうぜー!」
なんて、これまたよく耳に馴染んだ、しかしいつまで経っても飽きることはないであろう声が聞こえてくる。
なぜなら、これこそ俺の求めた平和そのものなのだから。
それは間違いなく、 ――だった。
補遺
一瞬これかと思ったが、どうやらまたはずれだったようだ。
やはり、基本的に僕に運はないらしい。
……というか、中身より題の方が難しいって一体全体どうなってるんですかね。