一章 4話《新メンバーとギルド》
「こんなもんかな… 舞は終わった?」
「うん、こっちも終わったよ」
†失羽の騎士†と舞は部屋に机や椅子、生活コンテンツ用のキッチン等いろんな家具を置いていた。
「終わったようですので私はマスターを呼んできますね」
「お願いしますねランカさん」
ランカはアンコを呼びに行ったので二人で雑談タイムに入る。
「そういえばさっきの玄関前にいた人ってなんなんだろうね」
「なんかお兄の知り合いっぽいけど… 『凪』ってのがお兄の前の名前なのかな?」
気になって†失羽の騎士†は少し調べるとそこそこヒットした。
出てきた記事等から『凪』はアルカナオンラインで最も最強に近いプレイヤーの一人でタンク職では全一であったと記されていた。
「嘘でしょ… いやでも確定したわけでは…」
「でもあの感じからしてアンコさんが『凪』っぽかったよね…」
しばらく『凪』について調べているとランカがアンコを連れて戻ってきた。
「お~、いい感じになってる」
「あ、お兄!…って後ろの人ってさっき玄関にいた…」
アンコの後ろにいたのは二人がさっき見た玄関前で待ち伏せしてた人だった。
「ほら挨拶しろって!お前さっきの行動でめっちゃ警戒されてるんだぞ!」
「わかってるって!…初めましてお二方、俺はアンコと昔一緒に遊んでた『アストマーチ』って者だ 宜しくな」
アストマーチと名乗った男は軽くお辞儀をした。
二人も慌てて挨拶を返す。
「しかしアンコもなかなか… こんな可愛らしい初心者な女の子連れて帰ってくるなんてね…」
「片方は義理ではあるが妹だし片方はその友達だけどな とりあえずリビングで話そうか」
そうして四人はリビングに移動する。
「そういえばギルドはどうするんだ?やっぱりアンコが設立か?」
ギルド、MMO等では定番の組織を組む機能である。目的がおんなじ者同士で組むことで攻略の効率を上げたりするのに使われる。
「ギルドか… 今は考えてないけど二人はどうする?」
「アンコさんが立てるなら入りたいです!」
†失羽の騎士†も頷く。
「んじゃ立てるか マーチも入るのか?」
「当然だろ?俺らはコンビだったんだからな」
そしてギルド『タケミカヅチ』が設立された。(名前は†失羽の騎士†考案である)
次回から戦闘等が始まります!
mmoらしい話を頑張って書くぞ~