一章 2話《部屋と家具とハプニング?》
三人は部屋を探しつつ共同で使う部屋等の確認をしていた。
「それにしてもお兄の家は広いわね…」
「昔よく一緒にやってたメンバーで集まるためにデカい家にしたんだ」
雑談混じりにうろうろしていると舞が立ち止まった。
「舞?どうしたのよ」
†失羽の騎士†が駆け寄ると舞は1つの部屋を見ていた。広さはそこそこ、部屋には生活コンテンツ等をやるための家具が少しだけ置いてあった。
「舞は生活コンテンツをやりたいのかな?」
「生活… やってみたいです!」
このゲームでは戦闘以外にも様々なコンテンツがある。生活コンテンツでは畑や釣り、マップで素材等を集めてプレイヤーに特殊な効果を発動するアイテムに加工するのがメインになる。
「二人で使うにも十分な広さっぽいし私はここでいいわよ」
「それじゃあここにしますね」
部屋も決まったので二人に家具等を買おうと街にあるお店へ歩いていると前から人が歩いて来た。
「ん?ちょっとそこの初心者っぽい三人、少しいいか?」
「はいはい、いったいなんですか… げっ…」
アンコが対応しようと相手へ返事をしながら顔を合わせた瞬間、アンコから嫌そうな声がした。
「その反応… それにやっぱりストレートガードナーだし… お前まさか『凪』か?」
「なんのことかな… 小生はアンコと申しまする…」
アンコは口調を変えて誤魔化そうとしていたが口調が胡散臭い感じになって逆に怪しかった。
話しかけてきた相手は男の子のようないかにもなショタキャラで両の太ももにはハンドガンを、背中にはライフルを背負っていた。
「しかもお前らが来た方向って『凪』の家しかないよな…」
「小生達は初心者である故、マップの探索をしていたのでありまするハイ。あそこの豪邸は『凪』って人の家で御座ったか。」
「あ~、マップ探索かぁ… それは確かに…うん……」
すこし腑に落ちないが納得したようだ。
「小生らはこれから街に買い物しに行くのでこれにてドロンでごわす。」
「いや、足を止めてすまなかった。これから頑張ってな」
そんなこんなで会話も終わり街へ向かう。
「アンコさん、さっきの人は?」
「さ、さぁ~?わかんないかなぁ~?」
明らかに何かを隠しているようであったが二人は詮索しないことにした。
しばらく歩くとお店についた。
「今回は俺が払うから欲しい家具を選んでね」
「お兄の奢りだ~ ワ~イ」
二人はそれぞれに家具を探しにうろうろしだした。
†失羽の騎士†は椅子やテーブル等を見ている。舞は生活コンテンツで使う料理器具を見ていた。
「舞!これなんてどうよ!」
†失羽の騎士†が楽しそうに家具を舞に見せては買い物リストに入れている。アンコは買う数を決めればよかったと後悔するが時既に時間切れであった。
「はは… 任せろーバリバリ…」
アンコは小声で言った。
読んでいただきありがとうございまする。
やっぱり小説を書く勉強しないとなかなか大変ですね。
描写を文章で表現する難しさがわかってきました。
とりあえず頑張って書いていきますのでよかったらこれからも呼んでいってね。