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RDW+RTA ~リアルダンジョンズワールド プラス リアルタイムアタック~  作者: 相生蒼尉
第2章 『RDW+RTA+FUCHU+FUTSU act H3 ~3人のヒドインたちによる、附中とフツーの物語~』

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37 鳳凰暦2020年4月17日 金曜日朝 通学路


 私――平坂桃花は、今日は6時40分に家を出ました。首を傾げたお手伝いの千代さんが「今朝はお嬢さまがずいぶんと楽しそうですが、何かあるのですか?」と言っていましたけれど、どうやら、私、にこにこと笑っていたようです。


 まあ、それもそうです。今日は彼の通学状況を観察できるのです。いつもとは違って、ほんの少しだけ遠回りをして、彼の家の前を通る道と繋がる交差点を目指します。


 ……予想通り、この時間のようです。彼が現れました。


 およそ30メートルくらい後ろを歩いて、彼を観察します。私よりも少し、歩くのは速いようです。歩幅が違うのでしょう。あれ? 制服ではありませんね? いえ、トレーニングをするのなら、ジャージでも……どうしてブレストレザーを身に付けて、腰にショートソードとメイスが? いえ、二刀流だというのは外村から聞いてはいますけれど……。


 急坂での坂道トレーニングを通常装備で行う、ということでしょうか? それはかなり意識が高いとも言えます。とても目立ちますけれど……。あの坂は校内ではありませんので……。


 は⁉ ……これが設楽の言っていた、朝練、というものでは? 彼も北中の出身です。部活の朝練というものが体に染みついているのかもしれません。


 校門に彼がたどり着きましたけれど、まだ門が開いていません。昨日よりも近い位置で観察しているので、彼が屈伸や伸脚をして、さらには手首や足首を回し、体全体を伸ばすなどのストレッチも合わせ、準備運動をしていることがわかります。トレーニングをするつもりなのは間違いありません。


 しかし、彼には何と話しかけるべきでしょうか?

 もう既に「久しぶり」は入学式の日に使ってしまいましたから二度目はないです。「おはよう」というには、ここに私が現れるのは唐突過ぎます。「あれ、早いね、トレーニング? 私は花壇の水やりなんだー」とか、現在の状況の通りですけれど、まるで花を愛する少女のようで気恥ずかしいですし、昨日まではいなかったのですからとても不自然です。

 うぅ……「久しぶり」が何度も使えるキーワードにならないでしょうか? いっそ、罰の水やりがなければ「あれ? 鈴木くんもトレーニング? 私もトレーニングをしようと思って」とかで、一緒にトレーニングを……。


 ……今、とんでもないことに気づいてしまいました。


 一緒にトレーニングをすれば、それはもう至近距離で彼の観察ができるではありませんか!


 あ、門が開きました。急がないと彼を見失ってしまいます……って、遠いです! もうあんなところまで⁉ 全力疾走ではありませんか⁉ 予想通り西門の方向……というより、あれは、もう小鬼ダンの方なのでは?


 ………………え? 朝からダンジョン? それは意識が高過ぎませんか⁉







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