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RDW+RTA ~リアルダンジョンズワールド プラス リアルタイムアタック~  作者: 相生蒼尉
第2章 『RDW+RTA+FUCHU+FUTSU act H3 ~3人のヒドインたちによる、附中とフツーの物語~』

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6 鳳凰暦2020年4月9日 木曜日放課後 通学路


 うわー、久しぶりのカ・ラ・オ・ケ! 部活引退の打ち上げ? 以来かな? すっごく楽しかったし、しかも、あたし――設楽真鈴は今、テレビの中でしか見ないような黒髪ボブの日本的美少女と並んで帰宅中!

 え、これ、夢じゃないかな⁉ 肩を並べて歩いて帰るとあたしが見劣りするのはちくりと心が痛むけど、それ以上に感動かも! だって八百万の神々の絵姿の中にいそうなんだよこの人⁉ 女神じゃないかな、この人! それに、この人――平坂さん、自己紹介で地元民って言ってたから、このカラオケに参加したら帰りはこうなるかなーって思って期待してたし!


「ねー、設楽さん。北中のこと、教えてよ」

「え、北中って、平坂北中のこと?」

「そう。私も、附中じゃなかったら北中だったし、行かなかった分、興味あるし」


 ……おお、女神の平坂さんが我が母校に興味をお持ちみたいです!


「あー、そうだよね。じゃあ、その代わり、平坂さんが知ってるダンジョンのこととか、ヨモ大附属のこととか、教えてほしいな」

「いいよいいよ、あのねー……」


 平坂さんからは、初めてダンジョンに入った附中1年の夏休み合宿の話、その時に同学年の中で平坂さんだけがスタミナ切れの戦闘不能に2回もなってしまったこと、そこから努力を重ねて頑張ったことなどを聞いた。なんかかっこいい。

 あたしは北中トークとしては鉄板のドジな保健室の真中先生の話とか、北中七不思議の話とか、いろいろと話しながら、角の潰れたタバコ屋さんまで一緒に歩いてバイバイした。見た目だけでなく、話の内容の落差にもちょっと凹んだけど。


 でも、なにコレ、楽しーっ!


 この日の帰り道をきっかけとして、これ以降、あたしは平坂さんと一緒に下校するようになったのは幸運だったと思うな。

 やっぱり親睦って大事。参加して正解。


 ……あ、そういや鈴木くん来てなかったような? ま、いっか! 鈴木くんだし!


 あー、明日は初ダン! 初めてのダンジョン! ゴブリン1匹だけを倒して戻るからゴブイチって言うんだって。楽しみ過ぎるーっ!







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