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RDW+RTA ~リアルダンジョンズワールド プラス リアルタイムアタック~  作者: 相生蒼尉
第2章 『RDW+RTA+FUCHU+FUTSU act H3 ~3人のヒドインたちによる、附中とフツーの物語~』

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-1 プロローグ リアルダンジョンズワールドとヨモツ大学附属高等学校ダンジョン科


 世界各地にダンジョンと呼ばれる不思議な迷宮がある世界。


 人類の歴史はダンジョンとともにあり、世界各国の人々はダンジョンの脅威に晒され、また、その脅威に立ち向かい、跳ねのけながら、ダンジョンから多くの富を得てきた。


 やがて世界では大国が覇権を争うようになり、帝国主義と呼ばれる植民地獲得競争から小規模な戦争が数年に一度は発生し、それらを繰り返すことによる恨み辛みから、各国は大きく二つの勢力に分かれて手を結び、そして、世界中の大国を巻き込む大きな戦争が起きた。


 当時、エネルギー資源の輸入国だった日本八百万神聖国は、どちらかの勢力に与することをよしとせず、また、ダンジョンの数が多いことを除けば特筆することのない辺境の島国であったことから、どちらの勢力に与さずともどちらからも味方となるよう外交圧力がかかることもなく、中立を守った。


 やがて世界を巻き込んだ大戦が終了し、一応の勝者と一応の敗者が決定したものの、そのどちらもが戦争による大きな被害を受け、それぞれの国内が乱れた。

 植民地の人々は本国に搾取されずに自立するため、戦後の独立を条件に戦争に協力していた。しかし、本国が受けた戦争被害が大きく、その経済の立て直しのために戦後も搾取され続けることとなった。そのため、数多くの植民地を有する大国ほど、今度は植民地の独立戦争への対処に追われることになった。

 大戦から引き続いての内戦状態という、長く続く戦争状態によって広まった厭戦気分から、ひとつの大国がその国民自らによって打ち倒されると、次々といくつもの大国が国民によって打倒され、国民による新たな政府が成立した。そして、その新政府は植民地であった地域の独立を認めることで、自国内の戦争状態の一掃を望んだ。

 かつて大国だった国々は大きくその領土を減少させたものの、戦争を忌避する新政府によって戦争反対を約する不戦条約を結び、かつて大国とされた国々には平和が訪れた。


 一方、植民地からの独立を認められた地域では、民族や宗教の対立によって、本国の支配を離れて搾取されないようになったにもかかわらず、血で血を洗う紛争が続く場所となった。


 そのような状況下において、中立を保つ中でダンジョン研究を続けていた日本八百万神聖国は、これまで何の役にも立たないと放置されていた魔石――ダンジョンのモンスターを倒すと手に入る魔石をエネルギー資源として活用し、発電する方法を完成させた。そして、その方法を自国で秘匿、独占することなく世界に広く公開した。

 それは特筆することなく世界から放置されていた辺境の島国が、どの国からも注目されることになった瞬間であった。こうして日本八百万神聖国の国際的な地位は向上していった。


 戦争に巻き込まれず中立を保った平和な社会の中で命懸けの仕事を選択する者は少ない。どちらかといえば貧困層に属する者がダンジョンへと挑み、魔石を確保した。それと同時に、ダンジョンで戦うことによって高まる肉体強度を得て、その力をそのまま犯罪に使う者が増加して社会問題となった。

 日本八百万神聖国は魔石をエネルギー資源として恒久的に利用するために、命の危険があるダンジョンに挑み、魔石を獲得してくれる人材の育成に力を入れた。国内にある三つの大きなダンジョン群にそれぞれダンジョン研究を行う大学を設置し、その附属中高では魔石を獲得してくれる攻略者を精神面も含めて思春期から積極的に育てることにした。

 また、ダンジョンで獲得した魔石やその他のアイテムを買い取る組合を作り、その買取によって得た収入によって攻略者たちを順位付けし、その上位者を英雄であるかのように印象操作して、アイドル化させ、憧れの存在へと変えていった。そして、それが世界全体へと広まっていった。

 やがて、附属中高出身の高潔な攻略者たちがその上位を占めるようになり、所得による階層区分によらずに、憧れの攻略者を目指すため、附属中高への進学を望む者が増え、附属中高は誰もが憧れるエリート校へと成長していった。


 これは、そのエリート校のうちのひとつ、M県平坂市、平坂ダンジョン群に設置された、国立ヨモツ大学附属高等学校ダンジョン科に通い、ダンジョンを攻略する者――ダンジョンアタッカーのトップランカーを夢見て奮闘する熱き高校生たちの青春の……そして日常の物語である。







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