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RDW+RTA ~リアルダンジョンズワールド プラス リアルタイムアタック~  作者: 相生蒼尉
第3章 後編『RDW+RTA +SDTG(T―SIM) ~鈴木の育てゲー(育成シミュレーション)~』

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101 鳳凰暦2020年5月3日 日曜日お昼頃 学生食堂


 お昼頃に一度ダンジョンを出て、学生食堂に来るのは昨日と同じ。

 私――矢崎絵美は、野菜炒め定食にした。みんな、それぞれ、好きな物を食べてる。


 今日も、高千穂とあぶみが私のサポートだ。明日は伊勢と宮島に交代すると聞いた。それと、小さな声で周りには聞こえないように、伊勢と宮島がそれぞれソロ、単独でのボス討伐に成功したと言っていた。すごい。

 高千穂とあぶみは既にできていた。私を連れてのボス戦はどっちか一人だけだったから。


 私も自分自身の成長を感じる。今日はまだスタミナポーションを飲んでない。そのうち、私もボスをソロで討伐できるようになるのだろう。そう思えるくらい、当たり前の顔をして、あぶみはボスをあっさりと倒す。


「あ、ランナーズが来てる」

「あれ? メンバー、減ってない?」

「辞めたんじゃないの? そっちが正解だし」

「あはは、そっか」


 伊勢がちらりとそっちを見て、それだけで目の前の酢豚定食に視線を戻した。高千穂も、直接嫌味を言ってこないのなら、そのまま無視だ。


 あの子たちは、第一テストが終わって、順位が公表されたら、そこで高千穂や伊勢が自分たちよりも上の順位にいると知ったら、どうするのだろう?

 私なら……そもそも嫌味も、陰口も、悪口も私には言えないが……恥ずかしくて逃げ出すだろう。


 ……恥ずかしくないから、ああいうことが言えるのかもしれない。


 そんなことを思って、私はあの子たちの顔を記憶の中から消し去った。覚えることは脳の領域の無駄遣いだろう。







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― 新着の感想 ―
[一言] テスト明けホントに楽しみだわ テスト最終日って早上がりでダン禁解除なのかな そうならその日が犬ダン攻略にちょうどよさそうだから矢崎さん含めたクランメンバーのボスゴブ50納品はGW中にやって…
[一言] いくら罰則が重くても、嫉妬に狂った馬鹿には関係ない事もあるから、ちょっと怖いな。 ダンジョン内でなければそこまで肉体能力は変わらないっぽいし、アタッカー崩れが集団でトップアタッカーを襲う事件…
[一言] んー、まぁそもそも人間って自分より下の人を作って心の安定を図る屑だからなぁ。そうやって嫌味、悪口、虐めとかしないと心を保てないんだから業が深いよなぁ……
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