51 鳳凰暦2020年4月26日 日曜日お昼頃 国立ヨモツ大学附属高等学校・中学校内ダンジョンアタッカーズギルド出張所
現在公開中の短編『第二王子も苦労人 ~婚約者の義妹が「お姉さまに虐げられている」と訴えてきた~』が公開から(3/14の12時公開)4日半ぐらいで先に5000ptを超えちゃいました……。
公開から2か月のリアリアもぜひ! よろしくお願いします!
負けるなリアリア! 頑張れ連載長編!
今日も3層で頑張った。満足した気持ちで、ギルドへ換金に行ったあたし――設楽真鈴が入ったカウンターには、この前、バスタードソードを見ていた時に話しかけてくれた美人な人だった。
「あら、あなた?」
「どうもです。換金、お願いします!」
「はい。ああ、もう3層なの? すごいわね」
「えへへ。やっぱり3層は、まだ少ないですか?」
「そうね。いない訳じゃないけど、ほとんどが1層か2層の魔石ね」
「そっか。うんうん。あ、ボスの魔石って、換金してる人、いるんですか?」
「……いるわよ」
……今の間は、ひょっとして。聞いちゃいけないことだったかも⁉
やっちゃったかも、と思ってあたしはもじもじとしてしまった。
「……はい、換金、終わったわよ。ダンジョンカードを返すわね」
「ありがとうございました!」
「そうそう。来週、バスタードソードのレンタルが始まるわよ」
「え?」
「ちょっとした試験があるみたいだけど、それに通れば、バスタードソードを借りる許可がもらえるわ。挑戦してみたら?」
バスタードソード!
長さは竹刀に近いし、持ち手は両手で持てるし、今、あたしが一番憧れてる剣!
おお、テンションが上がってきた!
「はい! 頑張ります!」
「そう。頑張って。応援してる」
「ありがとうございます!」
あたしは浮かれた気分でカウンターを後にした。
バスタードソード、バスタードソード……。
そんな感じで、頭の中はバスタードソードでいっぱい。そこで得られたはずの重要な情報は、あたしの中では忘れられ、重要性を失ったのだった。
愛されやすいので、ひょこっと情報を手にするマリンちゃん。ただし、本人にその情報の重要性は理解できず……。癒しのマリンちゃんで、短編に敗北した心の傷を埋めますね……。




