表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/218

Ⅰ 春希祭(キアラン)─ⅹⅹⅱ

 そうかそれアリなのかと一瞬思わないでもなかったが、考えていたのはそうじゃない。


「いえ。補佐官にと思ってたんですけど……その譲位、アリなんですかね?」

「ナシです‼」

 まわりを取り囲む騎士たちから一斉に言われ、サクラはのけぞる。


 そして静まり返った営所内。


 静寂を破ったのは、堪えかねたようなサンドラの笑い声だった。

「いいツッコミだな! サクラ様に対するお前たちのあっつーい思いは良ーくわかった」

 それにクレイセスがフッと笑い、「本当にな」と同意する。

 営所内に、なんとも言えない照れくささが充満する。


「エラルの件に関しては、承りました。状況が許せば、話をする糸口を我々も探します」

 クレイセスがいつもの口調でそう言うのに、サクラはほっとする。


「さあ。我々も解散しますから、あなたも休んでください、サクラ。起きるにはまだ早すぎる」

 クレイセスがサンドラに視線を送り、彼女は笑顔で「戻りましょう」と促した。


 サクラは頷いて、もう一度寝室へと戻ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ