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傍観する神

 東和の偵察機の映像を傍受していた吉田はその意味を理解していた。それは電子信号に過ぎないが彼には映像化してそれを認識する必要は無かった。二進法のコードが脳髄に達すればそれだけで状況を把握するには十分だった。


「突っ込んできたクロームナイトのパイロット。ナンバルゲニア・シャムラードって言ったか? 馬鹿じゃねえみたいだな。それとも遼南の七騎士の記憶が蘇ったか? 」 


 自然と吉田の頬が緩む。東和の偵察機にはダミーの情報を流して、まだ吉田達の三機のアサルト・モジュールは基地にへばりついていると偽装している。


「さあ、それなりに楽しめるお客さんだ! 金の分だけは仕事をしろよ! 」 


 吉田は僚機に声をかけた。しかし、吉田は彼等を当てにしてはいない。


『遼南の七騎士か……噂どおりならあんた等には勝ち目はねえよ 』 


 傭兵達は闇に消えていく。それを笑みを浮かべて吉田は見送った。

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