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持つもの持たざるもの  作者: スカイ
5/5

魔道具を手に入れる?

整理しよう。今、俺の目の前には通常よりも

強いホブゴブリンとおそらくBOSSと思われる

ゴブリンジェネラルがいる。敵はもう俺に

気づいているだろう。だが、なにもされない

ただ俺の方を向いて武器を手にしているだけだ。

おそらく、いや、確実に舐められているのだ。


「いいぜ、ゴブリン最底辺がお前らはどれだけ

進化しても、最弱だと俺がわからせてやるよ!」


俺は雄叫びを上げ自分を奮い立たせた。

そのままゴブリンへと向かっていく。

すると、ゴブリンジェネラルが俺へと向かい

動いた。持っていた剣を置いて。


俺は突然のその行動にびっくりして、ゴブリン

へと向かうスピードを緩めた。それが、

やつ(ゴブリンジェネラル)の作戦とも知らずに。

気づいた時には遅かった。いつのまにか

俺の目の前にいた筈のやつ(ゴブリンジェネラル)

は俺の視界から消えていて、俺が見ていたのは

ホブゴブリンだけだった。突如!今まで受けた

ことのないような衝撃と共に俺は壁へと打ち付け

られていた。俺は口から血を吹き出す。運良く

カッターはしっかりと手に握ってあった。


「グァアー、はっ、なんだ何が起きたんだ!」


俺には今自分の身に起きたことがわから

なかった。なんでだ、俺の目の前にいたはず

なのに、何があったんだ。俺の頭のなかは

そんなことばかりだった。だが、すぐ思考を

やめた。なぜなら、またもや攻撃を受けた

からだ。


「そうだ。これは戦闘だ。考えてばかりじゃ

駄目だ。まずは目の前のことから処理しないと

いけない。何が起きたか何て今はあと回しだ。」


俺は掃き捨てるようにそういい、目の前にいる

やつ(ゴブリンジェネラル)へと目を向ける。

おそらくさっき俺を攻撃したのはこいつだろう

ホブゴブリンじゃあんなにダメージは出ない。

ならばこいつの能力か?いや、それはおかしい

俺が読んだ本にはそんなことは書いていな

かった。こいつの厄介なところは、その大きさ

と普通のBランクの魔物よりも強い力だ。

純粋な力。ただそれだけ、シンプルがゆえに

強い。こいつはそんな魔物だ。だが、それゆえに

倒す方法はいくらでもある。まず、力があるぶん

スピードが遅いので速さで翻弄する。これは

無理だ。俺は何も持たないただの市民こいつを

翻弄できるほど速くはない。次に、逃げて

逃げて逃げる。こいつは単純だから逃げまくれば

怒って攻撃が単調になる。そこの隙をならう。

これで、俺は再び覚悟を決める。そのためには

まず、ホブゴブリンが邪魔だ。俺はカッターを

ホブゴブリンへと向ける。ゴブリンジェネラル

の攻撃を避けながら俺はホブゴブリンを

倒していく、たしかに普通よりは強いが別に

いうほどだ。それに一体目のホブゴブリンを

倒した時にドロップした、ホブゴブリンが

持っていた剣。これのおかげでとてもはかどる。

この時しったが、どうやら、BOSS部屋では

倒した敵の防具などは残っているみたいだ。

ありがたく使わせてもらう。俺は次々と

ホブゴブリンを屠っていく。剣がボロくなったら

次の剣をゴブリンジェネラルの攻撃が当たり

そうになったら逃げながら着けた防具で

避けながら致命傷は避ける。そんな時間が

何分たっただろうか?おそらく一時間ぐらい

だろうか?今この場にいるのは俺と

ゴブリンジェネラルだけ、そう、やつの周りの

ホブゴブリンはもういない。ここからが勝負だ。

なのに、意識が朦朧としてきた。駄目だ。あと

少しなんだ。あと少しで勝てるんだ。目の前の

ゴブリンジェネラルは最初に比べ、息を

きらしている。それに怒りがマックスなの

だろう。と手間攻撃が単調になっている。

ホブゴブリンを全部倒してから一歩も動かず

ただ剣を振り回しているだけだ。いける!

勝てる!俺が心のそこからそう思ったとき、

それを見透かすかのように、


やつがまた、笑った。


やばい、なにかくる。俺が気づいた時には

遅かった。突如さっきまでいたはずのやつの

姿がみえなくなった。やつがいたところには

大きく光る魔方陣が。魔方陣?俺が、はっ、

と思い、後ろを向く時にはまた、鈍い痛みが!


「ガハッ!」


今度も血を吐くが壁にはぶつからなかった。

咄嗟に反応したからだ。またもや、

ゴブリンジェネラルが目の前に。


「わかったぞ。やつの姿が消える方法が。」


そう、俺は気づいた。やつが、突如俺の

後ろに現れて俺を攻撃した方法に。それは

簡単なことだった。少し考えればいいだけの

単純なことだった。やつはまた、さっきまで

いたところまで移動していた。それが答え

だった。やつのしたには魔方陣があった。

そう、魔方陣だ。しかも、おそらく、一度

使うとレジストタイムがある。だから、やつは

簡単に俺の後ろに転移できない。そう、転移。

後ろを向くと、俺の後ろにも魔方陣がある。

やつは俺の前から突如いなくなり俺の後ろへと

転移しただけだった。おそらく、魔方陣の

上にいなければ発動しないのだろう。だから、

やつは疲れていながら、俺を誘導して、自分が

起こっているようにみせたのだ。俺はバカだ。

俺はなめていた。たかが最底辺の魔物だと。

魔物からしてみれば、魔道具も持たない俺の

方がどうでもいい存在であり、最弱の生物

なのだ。たかだか、ただのゴブリンをいっぱい

倒したからといって、やつ(ゴブリンジェネラル)

が弱いはずがなかったのだ。認めよう。


「お前は強いよ。俺の何倍もな。でも、

俺にも手に入れなきゃいけないものがあるん

だよ。ここからが本番だ。」


俺はやつの目を見てそう言った。すると、

俺の言葉がわかったのかやつは魔方陣の上から

どき、剣を俺へと向け、構えをとった。

なぜだか、やつの言いたいことがわかった。

やつは、正々堂々やろう。と、手加減はなし

だと、そう言ってるだ。わかったよ。俺も

魔方陣からどき、やつと対面する。誰かが

言っていた。


「男ならやらなきゃいけねーときがある。」


と、そのとき、俺らはお互いを真の意味で

敵だと認めた。お互いの剣が交わっていく、

俺の剣はボロボロだが、やつの剣もボロボロだ。

俺の体もボロボロだし、やつもボロボロだ。

いつまでもやつと殺りつづけたいと願うなか

その時は意外と速くきた。突然俺の剣が

音をたててこわれた。今までの攻撃に耐えきれ

なかったのだろう。その隙をやつは勿論

見逃さない。


「あー、これで終わりか。俺は結局、

持つものには馴れなかったかのか。

あーぁー、勝てると思ったんだけどな。」


やつの剣が俺を襲う。これで俺は死ぬのか。

俺は目をつむり、その時をまった


と思った。ふざけるな俺はまだ死ねない

俺はもっと生きてー、お前なんかに負けれねー

ふと、そう思ってしまったんだ。

俺は紙一重で、やつの剣を避け、剣を回収

しようとする、少し遠くに剣がある、そのとき

ゴブリンジェネラルが俺が剣を取るのを阻止

しようと俺の目の前に体を入れてくる。

体が付くか付かないかぐらいだ。俺の顔は、

ニヤリと笑っていただろう。その時を俺は

まってたんだ。俺は、


「くそがっーー、」


と、やつのめんたまにあるものをぶちこんだ。

そう、カッターナイフだ。ずっと、ポケットに

入っていたそれを使う時を俺はずっと待って

いた。目を潰されたゴブリンジェネラルは


「グャワーー」


と叫んで、両手で目を押さえている。

俺はすぐさまやつの持っていた剣をとり、

やつへと向ける。


「ありがとう。油断をしてくれないで。」


そういい、俺はやつへと刃を向けた。

考えて見ると案外とあっけないものだった。

BOSS(ゴブリンジェネラル)を倒してから

やつらの武器は全てなくなった。だが、

俺とやつらの戦いの記憶は残っている。

血や壁の損傷などに。俺は勝った。俺は

勝ったんだ。俺はゲートをクリアした。

それが本当に嬉しかった。もう、魔道具なんて

どうでもよかった。いや、嘘だ。おれは

魔道具がほしい。そのために頑張って来たんだ。

出てこい、出てこい。俺はそう願う。


「要望通りに来てまいったぜよ!」


そんな声が響いて声の方へ向くと、そこには

教科書で見た顔がいた。そうだ。たしか、

名前は、


「坂本竜馬」


写真通りの顔がたしかにそこにいた。



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