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第六話「奮闘」

大腸カメラの過酷さから逃げ出したくなった笹夫は点滴を引きちぎろうとベッドから起き上がり、左腕を見つめた。

その時、

「おはよう。」

とササが病室に入ってきたのだった。

(うわー、逃げれない・・・)

そして、ついにその時がやってきたのだった。

「まずはコップ1杯飲んでくださいね。」と言うキツツ木さんの声が昨日にも増してキツく聞こえた。

コップを手に取る。

(うっ。飲むしかないか。)

「どう?」ササが心配そうな顔で見つめる。

「ん、んー。スポーツドリンクみたい。」

なんとか1杯飲むことができた。

2杯目、3杯目、そして4杯目。

「吐きそう。」

「すぐに看護師さんに言ってくる!」

ササが呼びに行って、キツツ木さんが走ってきた。

「休憩しましょう。」

ベッドに横になり、しばらくするとマシになった。

「パン田さん、ゆっくり飲んでいいですよ。」

(急にキツツ木さん、優しくないか?)

それからまた飲み始めて、次はお腹が痛くなってきた。

部屋の中にトイレがあるので、すぐにかけこんだ。

最後の5杯目。

トイレに何度も何度も行くことになる。

(説明のとおりなんだな)

笹夫はまたコップに手をのばす。

「あれ?さっきは飲めそうと思ったのにまずくなってきた・・・。」

なんとか1リットルの下剤を飲み終わった笹夫はお茶の時間がやってきた。

すぐに1口飲む。

「あぁーやっぱり多いお茶だなぁ。」

ササが自販機で買ってきてくれたのだった。

「もうお腹たぷんたぷん だよー」

笹夫は合計1.5リットルようやく飲み終えた。

荒イグマ先生がやってきた。

「大丈夫ですね。では今から検査しますので、準備しましょう。」

「はい。」

荒イグマ先生が部屋から出て行ったちょうどその時、

<プルルルル>

ササの携帯が鳴る。

慌てて部屋から出て行ったのだった。

(まだ、初期設定のベルかよ!)

とツッコミながら、ササが戻ってこないまま、内視鏡室にベッドで運ばれる笹夫。


次回、検査結果と電話の内容が明らかに!?


つづく



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