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第四話「入院。」

救急車で運ばれた先は、この町では知らない人がいないくらい有名な「荒イグマ総合病院」だった。でも、笹夫は今まで大きな病気をしたことがなかったから、名前を聞いたことはあっても来たことがなかった。

笹夫は病院に着いたが、意識がもうろうとしている。

それもそのはず。

救急車の中で熱を測ると、38.9℃もあったのだ。

先生から、

「感染性の腸炎が疑われますが、もしかすると他の病気かもしれません。入院して精査しましょう。」

と言われた。

名札を見ると、荒イグマ先生だった。

(え?院長??)

そして、人生初の入院生活が始まった。チュー太が家族にも連絡してくれた。

「笹夫!!」

「母さん。」

笹夫の母、ササが駆けつけてくれた。

ちょうどその時、先生が回診に来たのだった。

「担当の荒イグマせんです。よろしくお願いします。」

「院長先生の・・・?」とササは思わず聞いた。

「あー私は二代目です。」

「そうなんですか。」

(ササ:やっぱり院長にしては若いと思った~)

(笹夫:院長じゃなかったのか)

同じ事が気になるところが親子らしいところである。

「息子さんは精密検査が必要と考えられます。」

「は、はい。」

「先程、血液検査、尿検査、便の培養検査は行いました。結果はまだ出ていません。

明日、大腸カメラを行いたいのですが。」

「お願いします!」

そして、大腸カメラの同意書は本人が書けるだろうという事で、笹夫はベットを起こしてもらい、ペンを持った。ところが、説明日のところを見ると水曜日になっているのだ。

「先生、間違えてる(笑)火曜日なのに。」と笹夫は言った。

「何言ってるの?今日水曜日じゃない。」とササは言った。

「ええー!?」笹夫はここで衝撃的な事実を知った。チュー太は火曜日に電話をかけたが、水曜日になっても連絡がないので心配になって家に来てくれたのだという。火曜日だと思っていたのに水曜日だった。笹夫は丸1日経っていたことがまるで信じられなかった。

ササが新聞を持ってくるまでは・・・。

「本当に水曜日なんだ。」

そして翌日に控えた笹夫の人生初の大腸カメラ、いったいどうなるのか?


つづく


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