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僕は、君のヒーローになる。  作者: ブラックキャット
テゼルト編
91/121

鮮血に包まれた騎士

  「 ジスタ達上手くいったかしら...」

 パトラ達は首相官邸を遠くから見据えていた。

「さぁな...ジスタが仕掛けた爆弾は威力は膨大だ。大丈夫だろう」

「そうだけど...こんな姑息なやり方納得できないわ。」

 パトラの言葉にイラついたのか舌打ちをしていた。

「綺麗事か?それ以外に官邸に入れる方法がないだろう。真実を知るにはこれしか

 無かった」

「そうね...終わったら合流するのよね。ここで待つしかないわね」

 デモ会場の道端にあったベンチにパトラは座っていた。

「そうだなお前とは仲良くなれる気がしねぇ」

 パトラはタバコ吸ってるクロウに背中を向けて咳払いをした。

「私もよクロウ」


 **************

  この状況をどうやって止めればいいかマオには分からなかった。

 白魔王に毒が染み付いたナイフを奪われ父親であるジョン首相は刺されそうに

 なっていた。

「やめてよ!テゼルトは誰のものでもない。父さんを殺しても思い通りには

 ならないよ」

「そうかしら...こいつにそこまで支配力がないから反乱分子が生まれるのよ。

 そんな無能要らなくない?」

 どんどん迫ってくる白魔王にジョン首相は後退りして尻餅を付いた。

「白魔王様待ってくださいホークアイは私が尽力して根絶やしにしますだから...」

「何を言ってるのあたし達を消したらもっと反乱分子が増えるよホークアイが

 何してるか分かってるの」

 スワンにそう言われるとジョン首相は口角が上がった。

「知ってるさ俺がやる事に不平不満を言って領地占拠を邪魔して武力行使する

 奴らだ」

「そんな横暴な者と思っていたのね...違うわあたし達は領地占拠のせいで難民になった人達を保護して住処を提供する。そして故郷を取り戻す為、戦っているの」

 スワンは拳が震えていたが必死に怒りを抑えた。

「それにしては今回のは随分と手荒ね。正義の味方がこんなことやっていいのかしら」白魔王はスワンに向けて不気味な笑みを浮かべていた。

「あなただって人に言えないことやってますよね?虐殺女王様」

 ジスタは白魔王に魔法銃を向けていた。

「失礼ね...あたしは人を殺した事なんてないわよ」

  白魔王の言葉にマオは固唾を飲んだ。数年前まではフェルトがテゼルトに来る度に歴史の話をせがんで聞かせてもらっていた。

 マオが知ってる帝国の歴史は全く違い違和感を覚えていたそれは今もだ。

「リアリゼイション(具現化)白魔王様の嘘つき」

  マオの手のひらに移された映像の中では白魔王は大量の死体の上で歩いていた。

  「あなたの息子、魔法の才能はあるけど虚言癖みたいね」

 白魔王は次に映された映像で目を丸くした。黒魔王が映像の中に現れ

何か話してるみたいだ。

  「白魔王お前は独善的だ。それじゃ民を導けない」

  息遣いが荒々しくなり白魔王はそこで蹲っていた。

  突如として窓ガラスが割れ背中に羽を生やしたハクがこちらに降り立った。

「皆さん勢揃いですね...白魔王様、ジョン首相ここは逃げましょうか」

 ジョン首相を摘んで白魔王は抱き抱えてハクは再び空を飛んだ。

「逃げられたみたいですね。パトラ達と合流して撤退しましょう」

  ジスタは割れた窓ガラスから覗き込んで見下ろしていた。「そうね。帰るわよ」

  「うん...」マオは掌を閉じて映像は途絶えた。


 **************

  雑に投げ出されジョン首相は床に倒れ込んだ。

  「ここはどこだ?」ハクは白魔王を丁寧に降ろしてベッドに寝させていた。

「ここはテゼルト軍本拠地にあるホテルですよ」

「そうか...これから俺をどうする気だ」

「さぁあたしが知ったことではありませんがこのままでは貴方は白魔王様に殺されます。手始めにヒルア·ダルクをここまで連れてきてください」

「ヒルア·ダルクの場所なんて知るわけないだろ」

  ハクはジョン首相の襟元を掴んだ。

「血眼になってでも探してください。姿を現すなんてこれ以上にないチャンスですよ」ジョン首相は鋭い眼光で睨まれハクの手を振り払った。

  「わ、分かったから離せ」

  「あなたの息子さんはリアリゼイションを使えるんですね。厄介ですし消した方がいいかもしれませんね」

「具現化魔法を使えるなんて無能な子供だと思っていた。あいつは俺を裏切って

ホークアイに味方した言われなくても消すつもりだ」

  ジョン首相は立ち上がりその場を去ろうとしていた。

「じゃあお任せしますね。」

  ハクはにこやかに手を振っていた。


 **************

  もっともっと血が欲しくて生々しい匂いを嗅いだ。

  彼女は鮮血に染めた森の絨毯を渡り歩いて倒れた狼を嘲笑っていた。

「直ぐに倒れちゃってつまんないなぁもっと強い魔物いないのかなぁ人でもいいんだけどな」

  彼女は草を踏みしめる音が聞こえクスリと笑った。

「貴方誰なの?こんなに殺して強いんだね」

  彼女の目の前に金髪の少女が現れた。

「もしかしてヒルアちゃん?1回だけ戦ってみたかったんだ。同族を虐殺した人と...」

  「そんな事してない...貴方は誰なの?」

  ヒルアは不快に満ちた顔をしていた。

「アリエッタだよ。貴方がどれだけ強いか確かめたいな」杖を振り回して翳した。

「戦うしかないみたいだね」腰にかけていた銃をアリエッタに向けた。


 次回に続く...。





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