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僕は、君のヒーローになる。  作者: ブラックキャット
テゼルト編
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それぞれの受継いだ意思

  男が吐き出した液体は赤い色で床に染み付いていた。

「それで話は全部ですか?貴方が聞いたのはただの夫婦の口論だと...」

 ルビアは男を壁に縄で上から縛り付けていた。

「さっきからそればっかりだなぁ...進展しねぇ」

  ジロン達はテゼルト森の外れにある廃墟にいた。

「俺はこれ以上は何も知らない。マリィ様は誰に殺されたかは知らない」

  男の息が荒く汗が滲んでいた。

「そうですか...貴方は軍関係者ですよね最近の村人虐殺を指示してる方ですね」

  ルビアは男の頬にナイフを擦り付けた。

「指示はしてない!俺の部下が勝手にやっただけだ」

「お前も現場に居たろ。なんで都市開発に躍起になってるそんなに人を殺して

どうしたいんだ」

「そんな事をお前らに言わなきゃいけない」

  ルビアは男の耳元で囁いた。

雷刃(ライバ)」男に擦り付けられたナイフが突如として電流を纏わせ痺れさせた。

「言わないとこの電流を何度も死ぬまで浴びせますよ。」

  「分かった!帝国と渡り合う為だ直に帝国とテゼルトは合併する。だから

 反乱分子は殲滅しなきゃ行けない」

 ルビアは男の目を分析したがどうやら嘘はついてないみたいだ。

「本当みたいですね。だからホークアイの方の故郷を狙った。やり方が卑怯そのものでとっても嫌い」ルビアは男を首を掴んだ。

「まだ殺すなよ。マリィ様は民主化活動をされた人で不特定多数の政府関係者に狙われてた。なんだってホークアイに資金提供してた人だ。」

「マリィ様の周りにはホークアイのヤツらが彷徨いていた。だからやりづからかった。あの日マリィ様を殺されたのは自宅で隙があったからだ。犯人なんて候補が

 多すぎて見当が付かない」

  ジロンは男の言葉を聞いて舌打ちをした。

「ルビア行こうぜ。そろそろ帰らないと支障が出る」

  「いいですが殺さないですか?」

「こいつは勝手に死ぬだろ。ここには食料も何も無いし逃げられたとして魔物の餌になるだけだ」

「舐めすぎだろ俺は軍人だぞ」

「ここの魔物は血に飢えてる狼だらけだ。それも巨大で獰猛。お前みたいなボロボロな人間すぐに噛み砕ける」ジロンは男に睨みを利かせルビアを連れて去った。「本当に良いですか?生かしておいて」

「わざとだ。やつの耳に録音搭載の発信機をつけておいたこれで政府の動きが分かる」ジロン達はテゼルト村に帰る所だった。

「でもあんな所に閉じ込められてどこも出られないじゃ」

「奴は帝国騎士団とも繋がってる。誰か助けに来るだろ」

 ジロンの言葉にルビアはため息を吐いた。

「ほんと適当ですね」


 *****************

  テゼルト村のニワトリが鳴き声が聞こえ朝を告げていた。

「うるさい...」マオは眠たそうに目を擦るとベッドから起き上がった。

「坊ちゃん!大変です」セバスチャンがテントの中を突進してきてマオはビックリして尻餅をついた。

「セバスチャンどうしたの?」

「すいません...びっくりさせましたね。旦那様が会見をやっています皆さんが

 地下室に集まっています」

「僕も行くよ」マオはセバスチャンに乗り地下室へとたどり着いた。

  「マオくんおはよう。知らない人もいっぱいいるけど後で紹介するわ」

 パトラはマオに駆け寄り寄り添っていた。地下室にはホークアイやジスタや

 ラブリーとジロンとルビアも居た。

  「うん分かったよ」マオはゆっくりとした足取りでセバスチャンから降りた。

 

 **************

  大量の照明とフラシュ音が辺りを包み込んでいた。

  「私の息子であるマオがヒルア·ダルクに誘拐された。彼女はホークアイと関係しているとみられ一緒に行動としてると思われる。私は息子を救出する為、強硬

手段に出るつもりだ。マオの為なら手を尽くそう」

  ジョン首相は目が腫れてやつれていた。会見は終わりクロウはテレビを消した。

「僕でもわかるよ演技だよ。僕を口実にしてホークアイを壊す気だ」

「あまり同意したくないがそうだな。俺はジロンだ君はジョン首相の息子だな」

「そうだよ。なんでそんなに深刻そうな顔してるの」

 ジロンはただマオを見つめた。

「マリィ様はマオくんのお母さんだよな?」ジロンの問いかけに頷いた。

「あの日マリィ様が殺された日だれかと一緒に居たのが誰か知ってる?」

 パトラはマオの目線に屈んで見上げていた。

「知ってるよ。父さんと喧嘩してた僕は気まずくて1度離れたけどその後しばらくして部屋を覗いたら母さんは死んでた」

  ジスタは、神妙な面持ちでマオを見つめていた。

「結論は出したくないですがマリィ様を殺したのは」

「父さんは自殺に見せかけて母さんを殺した。考えたくもなかったら事実から

 目を逸らした。考えたらすぐにわかるのに...」

  今にも泣きそうな顔で皆から目を逸すマオにゆっくりとした足取りで白髪の女性が跪いていた。

  「あたしはスワンよ。マリィ様はホークアイの資金提供と活動の支援をしていたの。そのせいで不特定多数の人に命を狙われてた。ごめん、ごめんなさい。助けてあげられなくて無理矢理でも引き止めたら良かった」

 マオが始めてみるスワンの顔は泣き腫れて震える手で手を握った。

「母さんは僕との約束を守る為に頑張ってくれてた。お姉さん達はそれに協力してくれただけで何も悪くない。僕が受け継ぐよ母さんの意思を...」

  マオは涙で目が滲んで唇を噛んでいた。


  **************

  辺りは薄暗くテゼルトの森の中には廃墟があった。

  「ここはずれなのに珍しいね〜狼さん殺しすぎて疲れちゃった!休もうかな」

  ピンク色と水色が混ざった髪色をした小柄な女性が中に入って天井を

見ると男が縛り上げられていた。

  「ガジン少佐、随分と乱暴されたみたいだね。解放してあげるよ」

小柄な女性は縄をナイフで切った。

「ありがとう。アリエッタ騎士殿...帝国の裏切り者に捕まってしまった奴らは

ホークアイと繋がってる」

  ガジンは床におっさん座りしていた。

「そうなの〜アリエッタは人をいっぱい殺せたらいいからどうでもいいかな。

まぁその事は白魔王様に報告しておくね。あたししばらくテゼルトにいるしね」

  アリエッタの血に染った杖をみてガジンは怯えていた。

「帝国騎士団はテゼルトで何するつもりだ」

「捕まってたから知らないか...来てるのはあたしとあと一人かな。ヒルア·ダルクとホークアイを潰す為にここテゼルトを火の海にするなんてね」

  アリエッタは舌なめずりして狂った笑みを浮かべた。


 次回に続く...。





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