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僕は、君のヒーローになる。  作者: ブラックキャット
テゼルト編
86/121

冷酷な首謀者の企みと勇気のある少年の答え

  子供の時から彼の将来は約束されていた。親がテゼルトの首相だった。

 彼には次期首相という有望な未来が見えていた。数年前に結婚したともに首相

 着任となったが国民が目障りになった。口を開けば軍事独裁政権に不満だとか自由がないとか有難みを全然わかっていない。

 これだけテゼルトが繁栄したのは軍事独裁政権のおかげなのに何も分かっていない。「ジョン首相...現在ロンディ首相とペッパー首相は一緒に行動しています」

  秘書がドアを開ける音がした。ジョン首相は書斎に座り足を組んでいた。

「どこにいるんだ?」

  「尾行してる者が車で撒かれて結局にどこに行ったか分からないのです。でも

 テゼルト国内にいるのは確かです」秘書の目を見つめて舌打ちをした。

  「答えになっていない。もし国内を去っていたどうするつもりだ。殺す機会を

 見失うだろう」

  ジョン首相に怒鳴られ秘書は動揺していた。

  「それはそうですが2人の首相を失えばブルーメンベッドとマシーンアイランドは路頭に迷ってしまいます」

  「その隙を狙って乗っ取るに決まってるだろう。どうせ2人は俺の言うことに聞く耳を持ったないだったら殺すしかない」

  ジョン首相の冷酷な言葉に秘書は生唾を飲み込んだ。

「2人が国内を出る前に暗殺部隊に殺らせればいいんですよね」

「そうだ」とジョン首相は頷いた

 

 ******************

  煙ったい煙草の匂いが漂ってマオは鼻を掠めた。

「ジョン首相と俺は命を狙われてる。これは君達にも知ってもらいたい」

 薄暗い地下室にマオは椅子に座らわされていた。

「ビビってんのか。ペッパー首相さんよ」クロウは嫌味な笑みを浮かべた。

  「俺は自分の命くらいは守れるが巻き添いを食らうのは君達だ。忠告を

 してやってるだけだ」

  ペッパー首相はクロウと火花が散るように睨み合っていた。

「ねぇ僕で何するつもりなの?」マオはペッパー首相の袖を掴んだ。

  「君はここにいるだけでいい。これで口を塞いでくれ」

 布でマオの口は塞がれた。そして鷹の仮面を覆ったヒルアがやって来た。

「あたしも全くなにか分からないだけど...」

  「似合ってないな。ロンディ首相は準備してくれ」

  ペッパー首相はロンディを送り出した。

  「似合ってたらおかしいでしょ」ペッパー首相にヒルアは台本を渡された。

  「君にはカメラの前でこの台本通りに話してくれたらいい」

 ヒルアはパラパラと台本を読んでいた。

  「こんなの前代未聞よあたしはまた罪を重ねる事になるわ。」

  「1個増えた所で変わらないどれも冤罪だ。俺とクロウは電波を遮断してくる

 から合図したら開始だ」

  「そうね。あたしも今更後悔なんてしない。」

  ヒルアの言葉にペッパー首相は微笑んでクロウと一緒に去った。

  「ヒルア大罪者ね。いつか真実を証明出来たらいいのに...」

 パトラは壁に寄りかかり悲しい顔をしていた。

  「いつかじゃなく近い未来で決着をつけるその為に行動してるだよ。あたし達は...」「そうね」とパトラは呟いた。


 ***************

  テゼルト国内は急に真っ暗になり一時的な停電を起こしていた。辺りはどよめき電波も繋がらない状態だっただが何故かテレビだけが映った。

 映されていたのは鷹の仮面を被った少女とジョン首相の息子であるマオが薄暗い一室に居た。

 少女はナイフをマオに突きつけた。

「あたしはヒルア·ダルクだ。この少年を人質に取りテゼルトに革命をもたらす」

  マオは叫ぶが口を塞がれている為か何を言ってるか分からない。

  「ジョン首相貴方はきっとこの放送を見ていることでしょう。大事な息子が

 殺人鬼の手に渡っているのです。貴方は数日行方不明だった息子を放置して国営に必死でした。日頃の行いが悪い貴方に天罰を下ったようです。さぁあまり猶予は

 ないですよ早く手を打ったないと殺人鬼の手にかかりますよ」

  鷹の仮面を被った少女は高笑いしながら音声を流した。パーテイ会場のジョン

 首相の音声だ。

  「大袈裟すぎるだろ。我が国は軍事国だそんな命知らずな奴はいない。マオは

 すぐに帰ってくるいちいちそのくらいで騒ぐなよ」

  「間違いなくマオは俺の息子だ。だが所詮世継ぎに過ぎん。代わりならいくらでもいる」

「大事な息子を助けなければ貴方はただの冷酷な愚かな人間ね。」

 録音機を切って放り出したそこで放送は途切れた。


  ********************

  真っ暗だった首相官邸は灯りを取り戻したが事態の把握に必死だった。

  「電波塔がハッキングされたというのはどういう事だ!誰の仕業だ!」

 ジョン首相は書斎を激しく叩き相当イラついていた。

  「分かりません。マオ様がいた所もわからないですしあの少女は本当に

 ヒルア·ダルクなのでしょうか」

  秘書は肩をビクリとさせながら声を震えさせていた。

「たしかあの少女はヒルア本人よ。声がそれを証明しているわ。この事態の首謀者を把握しないと思う壷よ」白魔王がドアを開けこちらに入ってきた。

  「白魔王様のお手はわずわらせません。ヒルア·ダルクを必ず確保し公開処刑をお約束します」ジョン首相は立ち上がり深く頭を下げた。

  「当たり前よ。彼女を逃せば貴方の命とテゼルトは無くなると思いなさい」

 書斎室にあったテレビに突如、映像が映し出された。そこにロンディ首相が居た。

  テロップには反政府組織ホークアイに資金提供と全面的な支援と出されていた。

  「ブルーメンベッドとマシーンアイランドはホークアイと協力同盟を組んだ。

これから資金提供や物資の支援や兵器の普及に注ぐつもりだ。この行動はテゼルトに革命をもたらすだろう」

  ジョン首相はテレビを放り出して壊した。

  「こんなの前代未聞だ!一国の首相が反政府組織の支援するなんて有り得ない。首相2人とホークアイも皆殺ししてやる」



  次回に続く

 

 

 


 




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